【考察】なぜiPhone 7発表会でAppleは日本のマーケットを意識したのか

iPhone 7の発表会で冒頭に登場した、iOSプラットフォームにマリオなどの任天堂のゲームが登場するサプライズがあったり、iPhoneのファンクションとしてわざわざFeliCa(Suica)が日本で使えることをアピールしたりとやたら日本向けの機能が多くて正直驚いたのが今回のAppleのKeynote(’16 8th Sep.)で驚いたことです。特にAppleのKeynoteで日本語が聞けるなんて今までなかったですから、今まで英語モードで聴いてたのに「あれ?なんか別の言語になったぞ→日本語じゃん。」と一瞬頭が混乱しました(笑)。


さて、日本にとって今回の目玉であるiPhoneのFeliCa対応はビッグニュース。iPhone 7/7 PlusおよびApple Watch Series 2ではSuicaやiDといった日本向けの電子マネーが使えてしまいます。(Apple-Apple Pay)それも使い方は今まで使っていたSuicaをiPhoneにかざすだけで登録完了です。あとは今までのカードと同じようにiPhoneを改札でかざすだけでSuicaが使えてしまいます。画像はhttp://www.apple.com/jp/より引用。


IPhone7 Apple Pay FeliCa


iPhoneの世界的売上は落ちていることはよく言われていますが、ハードの売上をカバーするためにも、App StoreやApple Music、Apple Payに注力し、ハードよりもサービス型にビジネスを展開していくのはもはや当たり前といえます。ハードは陳腐化してもサービスは陳腐化しにくいからです。今回の記事ではなぜAppleは経本の市場を意識しているのか書いてみましょう。


◯日本でのスマートフォンのシェアは過半数がiPhone


ややデータが古いのですが、日本のスマートフォンにおけるiPhoneのシェアは過半数を超えています。(http://www.hivelocity.co.jp/blog/30247)その理由として、1番大きいのがAppleというブランド力。そしてiPhoneの使いやすさとキャリアでの料金割引サービスが優遇されているゆえんかと思います。また、会社や学校などの組織でiPhoneを使っている人が多いからわからないことがあったらすぐに聞けるというのがiPhoneの地味な強みでしょうか。(私はよくiPhoneやアプリの使い方を聞かれます。)


◯日本の電子マネー市場は4兆円


総務省の2014年の調査(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc121150.html)によると、Suicaなどの電子マネーの決済額は年間4兆円を超えるそうです。日本でiPhoneが売れている状況を考えると、FeliCa対応のiPhone 7/7 Plusに乗り換える人はかなりいるはずだから、ますます電子マネーをApple Pay経由で利用するユーザーが増えるはずです。


そうすると当然AppleとしてはApple Payの手数料はAppleの収益となるわけだし、Apple Pay普及率の向上により、iPhoneやApple Watch、iPadなどのApple Pay対応製品の売上の底上げにもなります。特に日本はApple製品へのロイヤリティが高く、2-3年もすればSuicaやiD対応のiPhoneは標準となるわけだから、Apple Payが電子マネーのデファクトスタンダードになる可能性は、十分ありえるでしょう。


あとがき


防水機能やデュアルレンズももちろん、iPhone 7/7 Plusのファンクションとしてとても大きいファクター(Apple iPhone 7/7 Plusを発表。iPhone 6/6sとスペックを比較してみた。)ですが、今回のiPhoneのFeliCa対応は日本の電子マネーの市場を大きく変える可能性があります。極論を言えば、日本人の2人に1人がもつiPhoneでApple PayによるSuicaやiDが使えるようになり、将来的に他のメジャーな電子マネーもApple Payに対応すれば、本当にiPhoneでできないことはなくなってしまうかもしれませんね。