【書評】『まんがで身につく孫氏の兵法』

著:長尾一洋 まんが:久米礼華(敬称略)
フォーマット:Kindle
デバイス:iPad Air 2


書評 まんがで身につく孫氏の兵法


本書のポイント


☆孫氏の兵法を勉強するきっかけになる

☆漫画主体なのでとっつきにくい孫氏の兵法がとても簡単


漫画で勉強するシリーズはいくつか読んできましたが、本書『まんがで身につく孫氏の兵法』では、ビジネス書でも頻繁に引き合いに出される「孫氏の兵法」を漫画で勉強することができます。ストーリーは主人公の米倉舞が地元企業のお米やさんに再就職してそこで起こるトラブルを孫氏の兵法に則って解決しようというとてもわかり易いストーリーとなっています。


ストーリーの背景としては、コンペチターに大企業がお米事業に登場し、取引先が倒産するなど冷や汗モノのストーリーになっています。結果的に新商品の開発し「食べ物」ではなく「健康」という高付加価値路線をメインの事業として取り扱い始め、さらにはコンペチターの大企業に販売チャネルを提供してもらうことで、物流の問題も解決してしまいます。1時間もあれば読めてしまえるので孫子の兵法をさらっと復習するときに一読の価値はあります。


随所に孫氏の兵法の原文が登場するため、漫画のストーリーを楽しみながら学習できるのがとてもおもしろいです。以下のフレーズは私が好きな孫氏の言葉です。


「智者の慮りは必ず利害に雑う」:利益がある裏にはかならず害がある、逆もまた然り。だから慎重に物事を判断(discretion)が求められるということ。


「彼を知り己を知れば百戦殆うからず。彼を知らずして己を知らば、一緒一負す。彼を知らず己を知らざれば戦いこ毎に必ず危うし。(謀攻篇)」:敵も自分も知っているなら履けることは無いが、相手を知らなくて自分を知っていれば五分五分。相手も自分も知らなれば戦うと負けるよ。ということ。つまりいかに情報をつかむかがポイントということです。


「主は怒りを以って師を興すべからず。将は憤りを以って戦いを致すべからず」:感情で突発的に行動してはダメですよということ。ブレることがあったらこの言葉を思い出すようにしています。


あとがき


孫氏のポイントは情報の大切さ、戦わないで勝つこと、そしてスピードの3つのエレメントから構成されていると思います。これが何千年前の歴史書から現代まで売れ継がれているにはそれなりに理由があるわけです。孫子の兵法を勉強しようと文庫本を読むとどうも漢字と文章だらけでとっつきにくい。ましてや古文(私は古文が苦手)なのでこういった漫画等の絵で学んだ方が理解は速いかと思います。ぜひ一読あれ。