劇場で「君の名は。」を2回見に行きましたのでネタバレはギリギリ回避しつつ、4つの魅力を感想として書こうと思います。詳細は公式ホームページにて。画像は公式ホームページより引用しております。
超高画質の映像美
私は新海誠監督の作品のファンで、「雲のむこう、約束の場所」、「秒速5センチメートル」、「星を追う子ども」そして「言の葉の庭」を見てきましたが、映像は本当に素晴らしい。この映像美を見るだけでも価値はあるムービーです。
都内の雨の質感が生々しいほどリアルすぎてびっくりするし、星空の美しさ、そしてJRの電車の描写と雨の描写がリアルすぎて「なんじゃこりゃー!」っと思ったのが最初の印象でした。とにかく手抜きを一切感じさせない作りとなっており,監督のこだわりが随所に見られます.常にこのクォリティが続くので単に映像を見ているだけでも楽しいのです。
日本文化をフィーチャーしたストーリー
ストーリーは日本文化が随所に出てきます。主人公の三葉は神社の娘で、歴史ある鳥居や神社が出てきたり、巫女姿で口噛み酒を作るシーンなど本当に田舎に住んでいるんだなと思いましたね。日本古来の風習にフィーチャーしていてなんだか懐かしい気持ちになると同時に、やや不思議な気持ちにもなります。
一方もう一人の主人公瀧は、東京の都心に住む高校生であり、新宿の独特の町並みが何度も出てくるし、六本木の新国立美術館や六本木ヒルズの東京シティビューが出てきたりと、同じ日本なのにここまで違うことをストーリー前半では対比していてそれがとてもおもしろいのです。
SF要素のあるストーリー
CMでは主人公の瀧と三葉が夢の中で入れ替わり、お互いの生活を入れ替わった状態で生活しなければならないというところをフィーチャーしています。なぜ入れ替わってしまうか、それはストーリーで徐々に明らかになっていきます。
ややネタバレになりますが、この作品は瀧の時間軸、三葉の時間軸、そして現代の時間軸など様々な時間軸が登場します。これは図にするととてもわかり易いのですが、ネタバレになるのでここまで。見終わった後に色々と考察できるから、何度も見たくなるのです。
壮大なラブストーリー
全体的に言うと、とても壮大なラブストーリーであると言えます。入れ替わりを繰り返す毎に、瀧と三葉の心情に変化が出てくるのがRADWINPSの楽曲ともに表現されていて、青春ラブストーリーでもあるなと実感します。それと同時に喪失感を表現するのがすっごくうまくて、ジェットコースターに乗っているかのようなスリルも味わえます。
そしてラストシーンは2人に奇跡が起こります。今までのストーリーが蘇える感動のラストとなり、涙なしでは見れません。ラブストーリーでここまで泣いた作品は私にとって正直初めてかもしれません。ここまで巡り巡ってオープニングの伏線と繋がるのです。
あとがき
普段アニメは限られたものしか見ないのですが、新海誠監督の作品は昔から好きでよく見ています。ストーリーも、映像作品としても文句なしの素晴らしい作品でした。
とても濃厚な2時間を楽しめるはずです。2回見ても新しい発見の連続でした。気になる方は大スクリーンで一度体験されてみてくださいね。