本書の基本データ
出版社: 東洋経済新報社
対談(敬称略): 池上彰・佐藤優
レビューまえがき
本書、『僕らが毎日やっている最強の読み方』はジャーナリストの池上彰氏と、元外務省の佐藤優氏による対談形式となっています。
この2人のインプット方法について70もの話題について対談が行われ、インテリジェンス同士の読み物としてもとてもおもしろいです。
なぜ池上彰の説明があれほどわかりやすいか、それは彼のインプットと努力が人並み以上のものであり豊富なバックグラウンドと経験があるということを思い知らされました。
ちなみに私は本書を3回くらい読みました。
レビュー
前述通り、基本的にインプットの方法と情報の読み方についてフォーカスを当てています。特に2人が重要視するのが新聞であり、なんと本書の4分の1も新聞の話題について対談があります。
面白いのが2人がおすすめする新聞についてはほぼ共通で、新聞に対する意見も同様であったことです。出版社ごとのバイアスなども加味してなおかつ、全国紙のみでなく地方紙までに渡っての意見があります。
さらに、何かのテーマを調べるときの本の買い方や読み方にも触れていて、時間のない中でも本質を本から捉えようとする流れは納得です。「本は迷ったら買う。」という意見にも大賛成です。
書籍の選び方やいい本の見極め方、速読の方法も書いてあり、帯は編集が力を入れてるから着目するなど、出版に携わる人間らしい視点も面白いです。いい本の見分け方で、本として情報の弱い部分をつく方法も納得でした。
ネットやSNSの情報のとり方も乗っており、私も同様の意見なのですが、ネットから得られる情報は点でしかないので、結局急がば回れで書籍や教科書から勉強したほうが早いということで改めて頭をガツンと叩かれたような思いがしました。
感想
いい本です。これからも情報獲得のガイドとして読みます。
私はウェブでアウトプットをしているので、「インテリジェンスたちにはネットはこういう視点で捉えられているのか」と参考になりました。ちなみにうちのサイトには、実体験とエビデンスのあるものしか載せないポリシーなのはそのためです。
また、随所におすすめの新聞や本、雑誌、サイトなどのすぐ役立つ情報も載っています。早速Safariにブックマークしています。