どうもみなさんこんにちは。まきしです。
今回は話題の2022/7/1公開開始の映画『ゆるキャン△』の感想とレビューを書いていきましょう。
川崎のTOHOシネマズで鑑賞しました。アクセスも良く、スクリーンもでかいのでおすすめ。ちなみに前売り券で鑑賞しました。
映画『ゆるキャン△』とは
芳文社のComic FUZで連載中のゆるキャン△は1期と2期でアニメ化されています。
山梨とキャンプをテーマにした非常に丁寧な作品で、キャンプの魅力だけでなく日常アニメとしての質も高いです。
内容は緩いながらも、随所にアウトドアのTipsが散りばめられており、はじめてのキャンプを検討するときにも参考になります。
映画ゆるキャン△は、それが劇場版として拡張した作品です。
舞台としては高校生だったなでしこたちが社会人になって、地元の山梨県にキャンプを作る物語です。
非常に丁寧なキャラクターの変化とストーリー展開が魅力
社会人になったなでしこたち5人が集まってキャンプ場を手作りするというストーリーがメインとなってます。
そのプロセスも丁寧で、県に企画書を出したり、コンセプトを決める、現場で整地をしたりとなかなか本格的に物語が進みます。
この辺りの彼女たちが高校時代と変わらず結集し、キャンプ場を作る姿はなかなか感動します。
また、一度は計画が頓挫しかけるものの、新たな案をプレゼンし承認を得た上でキャンプ場を無事オープンさせるのはなかなか感動ものでした。
キャンプシーンは少なめなのですが、もともとゆるキャン△時代がキャンプシーンだけの漫画では無いのでここはかなり良かったかなと思います。
社会人となった5人の姿はなかなかリアルで、特に志摩リンの出版会社で編集としての仕事っぷりはなかなかのリアル。
校了原稿の確認したり、取材行ったりと編集者として大人になった志摩リンの真面目な姿はなかなか良かったというか、イメージ通りかなと思いました。
高校生から大人になったキャラの描写はかなり難しいのですが、この辺りはかなりキャラクター作りはぴったりハマっていました。
終盤でリンがまたあの原チャリに乗るシーンはなかなか感動です。ここで出るのか!と感激しました。
総じて、改めて描写されたイーストウッドや支笏湖の描写もとても綺麗ですごく丁寧な仕事をしているな。真面目な仕事をしているなとかなり見所が多いです。
協賛の自治体・団体の数が半端ない
映画ゆるキャン△では、名古屋駅前の描写や県庁の描写が半端ないです。
山梨県に行けばわかりますが、ゆるキャン△を活用したPRがかなり多いです。
そのためか山梨県内の自治体や名古屋市までも取材に協力しているのは素晴らしいです。
まんがタイムきらら系の劇場版でここまで協賛している映画はないので、相当スタッフたちが取材に赴き情報収集や意見交換をした上で作品を作ったことがわかります。
車やバイクの描写が異常なほどよく書き込まれてる。
自動車やバイクの作画が半端ないです。よくあるCGは使わずほとんどセル画で書いてます。
なでしこのスズキのジムニー(現行型)
恵那のフィアット 500
あおいのホンダ N-ONE(JG 1かJG 2)
千明の日産マーチ(K13型)
リンは原チャリから卒業して単車(2輪については詳しくないので不明。。)
と、実際の車が数多く走っておりその意匠も本物そっくりで相当スタッフが気合を入れて描いてあるなあと車好きとしては感動しました。
また、やたらステップワゴン(RP4かな)が出ていたり、よく見るとシビック(FK9かな。)が走っていたりと多分車の絵を描いた人はホンダ好きなんだなと確信。
なでしこのステアリングの持ち方も間違っていないし、車の描写はアニメを見ると大抵はガッカリするのですがゆるキャン△ではかなり気合を入れていて好印象です。
映画ゆるキャン△ 総合評価: ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(4/5)
ゆるキャン△ファンなら絶対行くべきです。2期の和やかな雰囲気をそのまま大人にした感じで物語が進んでいきます。
ゆるキャン△ 1期と2期を見た上で鑑賞しましたが、全く違和感なく作品を楽しめました。
また、アニメをそのまま映画にしたのではなく、大量の情報量と違和感のないストーリーを2時間に収めたのは素晴らしいです。
またキャンプごはんの描写はとにかく作画に気合が入っていて、めちゃめちゃ美味しそうでした。グルメアニメとしても映画ゆるキャン△はありですね。
私は原作のゆるキャン△13巻全て読んでいますが、ファンが読んでも納得の出来でした。まだまだゆるキャン△の原作は続いているので3期が楽しみです。
ではなぜ満点の⭐︎5にならないのかというと、ゆるキャン△ファンにとっては非常に納得の出来です。
最初から最後まで割と物語の起伏は少ないため、ゆるキャン△ファンやはじめてのゆるキャン△に触れる方や、キャンプってどんなものかなと見たい方、高品質なアニメを見たい方には納得の出来です。
映画として一発逆転なシーンや、君の名は。のようにハラハラするシーンなどは無いのでエンターテイメント性はやや低めとなっています。
ごちうさの映画のように泣けるシーンを抑えたりも特には無いのでとにかく心揺さぶるシーンが映画館で見たい!という人には向かないかと思います。(ちなみに私、まきしはごちうさの映画で号泣しました。)
もちろん、非常に地域密着型で、地域を盛り上げたいという思いが非常に強い映画ゆるキャン△は非常に良い出来でした。
ファンとしては大満足なので、もう一度のんびり自宅で見たいなと思わせる作品でしたね。