私はアニメはそれほど好きではないのですが、『ご注文はうさぎですか?(以下ごちうさ)』だけは原作連載当初から読んでいて、アニメはもちろん劇場版の『ご注文はうさぎですか? Dear My Sister』にも足を運びました。
劇場版の内容はファンとってはもちろん納得のいくものでしたし、5年以上応援していた作品がスクリーンで見れることに感激しました。(実を言うと結構泣いた。)
『ご注文はうさぎですか?』が起こした功労と奇跡
もともと4コマ漫画原作で、しかもマイナーな雑誌から連載が始まったごちうさは原作・アニメともに完成度が非常に高いです。
アニメBDは1期 2期ともに1巻につき1万本以上売り上げるなど、ファンの層が10-20代中心であるアニメ界の中では文句なく大ヒットと呼んでいいでしょう。
絵とストーリーの質で売れることを証明
MAXの中でもずば抜けた画力と、不思議な設定による異世界感と日常をミックスした作品です。昔から4コマ漫画のブログを書いていた(私を含む)人たちの中ではかなり評価が高かったことは事実でした。
特にキャラクターの可愛さときれいさに関しては秀逸ですね。普段あまりアニメを見ない私のようなユーザーでも、「おっ、これ良いな」と思わせてくれる背景やキャラデザインはひと目で印象に残ります。
ごちうさは派手な宣伝も当時からほとんどなく、長年ストイックに高品質な作風でファンを徐々に増やしていったのがヒットの理由であり、とても好感が持てます。
億プレーヤーになったうさぎ
http://anime.eiga.com/news/105437/によると映画「ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~」の興行収入は初週で1億200万円、観客動員数は7万9千人と、深夜アニメが売れないこの業界では絶好調の出だしとなりました。地方でも今後は公開されていくので最終売上は数億円は硬いでしょう。
劇場版の販促としてはラジオやSNS、HP、コラボ店舗くらいで、ましてアニメ映画は嗜好性が強く、「本当に好きな人しか」見ないので、一般のユニークユーザーは拾いにくい。
逆にいうと、本当に作品が好きなユーザーしか見に来ないのがアニメ映画の特徴でも有り、一般の映画とも違いリスクがあります。
バックに強い販売元がいる某アイドルアニメやバンドアニメと異なり、ごちうさはアニメ雑誌やテレビでの露出はほとんど無かったため、この数字はかなり高いものとして驚いているのが本音です。