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Wi-Fi 6とはなにか: 802.11 acの次に位置するWi-Fiの第6世代通信システム

iPhone 11 ProやiPad Pro 11-inch (2nd Gen.)などで対応するようになったWi-Fi 6という規格があります。

画像引用: https://www.apple.com/jp/ipad-pro/specs/

 
2020年5月現在、市販しているWi-Fi規格では1番速度が速く優秀です。今回はこの規格に関して簡単に紹介していきます。

 

Wi-Fi 6の正体とは?

Wi-Fi 6という規格がWi-Fi Allianceから発表されました。無線LAN規格のひとつであるIEEE 802.axが正式な規格名です。いままでは、Wi-FiはIEEE 802.nやIEEE 802.acなど長ったらしい名称が正式名称でした。

 
しかし、Wi-Fiの団体であるWi-Fi Allianceが「IEEE 802.axは規格名であり、これからはWi-Fi 6が正式名称である。」と発表してのがWi-Fi 6という名称が始まりました。※以前からあったIEEE 802.11nはWi-Fi 4、IEEE 802.11acはWi-Fi 5という新名称が始まりました。

 

Wi-Fi 6と今までのWi-Fiの違いは?

通信速度が理論速度で最大9.6Gbps、その前の規格の802.11ac (Wi-Fi 5)が6.9Gbpsと3Gbps弱ほど高速化されています。さらにもう1つ最大の特徴はWi-Fi 5では5 GHz帯域しか使えなかったのに対して、Wi-Fi 6は2.4GHz帯域と5 GHz帯域のデュアルバンド対応なところです。

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これのメリットは、今までWi-Fi 5は速度は速いものの、5GHz帯域限定のため障害物による減衰や外では電波法によって使用できないといったデメリットが有りました。

 
しかしWi-Fi 6はWi-Fi 5と比較して2.4 GHz帯域が使えることで、ルーターから距離があるお風呂や2階や3階などの遠くまで電波が届きやすくなるメリットがあります。もちろん高速の帯域である5 GHz帯域も使えるためルーターの近くでは高速で5 GHz帯域の電波を使うこともできるというメリットもあります。

 

Wi-Fi 6を使用するために必要なもの。

Wi-Fi 6を利用するために必要なものは下記の2点がマストです。

  • Wi-Fi 6に対応した端末(iPhone 11 ProやiPad Pro 11-inch (2nd Gen.)など)
  • Wi-Fi 6に対応したルーター

 
当たり前ですが、Wi-Fi 6に対応したデバイスを購入しただけではWi-Fi 6を利用できません。Wi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターも必要です。

 
ちなみに、Wi-Fi 6に対応したルーターは下位互換性も保証しており、Wi-Fi 4/5などの以前の規格にも下位互換があります。極論を言えば、Wi-Fi 6対応のルーターを購入すれば最新の端末がWi-Fi 6を使えるだけでなく、今までの端末のWi-Fiも使えてグッドです。

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まきし

2014年よりWebサイト「Apple Compass」を運営しています。 メーカーに勤めながら大好きなApple製品とルアーフィッシングを中心に記事を更新しています。レビューのご依頼や記事に関する質問はお問い合わせフォームまでお気軽に。

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