昨年購入したiPhone 6 Plusを半年以上使用したのでレビューを書きましょう。iPhone 6 Plusは5.5インチという大型の液晶を装備したことが大きな特徴と言えます。レビューのポイントとしては 「サイズ・デザイン」、「処理速度」、「カメラ」、「ストレージ」、「ランドスケープモード」、「VoLTEと802.11ac」にフォーカスを当ててみたいと思います。
私が購入したiPhone 6 Plus
私が購入したのはiPhone 6 Plusのシルバーカラーモデルでストレージは128GBです。Apple Online Storeで購入したためSIMフリー版となっています。SIMフリーの最大の特徴としてはSIMを選ばないため、様々な通信事業者のSIMを使用できるという点にあります。
私がSIMフリー版を選択したのは流行りのMVNOに今年契約したいと思っていたことがきっかけです。また、SIMフリー版は海外旅行で現地のSIMを購入して現地のネットワークを利用するといった使い方もできます。
サイズ・デザイン
はじめに5.5インチという大きさは携帯電話としては、正直かなり大きいと言えるでしょう。写真でまずは比較してみます。比べてみたのは3.5インチ液晶のiPod touch第4世代とiPhone 6 Plusです。ご覧のとおりかなりの差があることがお分かりで、3.5インチと5.5インチは全くの別物です。
3.5インチのiPod touchは片手で全て操作できるほどコンパクトなボディを装備しています。一方、6 Plusの5.5インチというサイズは入手した当初はとても大きく感じられるはずですが、不思議と1週間で慣れてしまいます。iPhone 6 Plusは私のような平均成人男性の片手で普通に握り込めますが、片手での操作は少々難しく両手での使用がしっくりとくる感じです。
実際私は両手で操作することが多く、持ち運びにはバッグ等を準備した方がいいでしょう。今までの携帯のようにワイシャツの胸ポケットに収納は難しいかと。
iPhone 6 Plusのハードウェアとしての液晶解像度は1080×1920となっています。これにスケーリング処理を行っており、表示解像度は414×736=304704でおおよそ30万pxとなっています。そのため読書やウェブ、写真閲覧など情報量が求められる作業に向いています。
デザインとしては伝統のホームボタンを採用したとてもシンプルなものです。毎日使える飽きのこないデザインとなっています。ボタンの配置やカメラの位置はとても良く考えられており、説明書を読まなくても使えますね。この辺りはさすがはAppleといったところです。スイッチの数も最小限、I/OもLightningコネクタのみと実にシンプルです。ホームボタンのTouch IDの金属のリングが個人的にお気に入り。
カラーはシルバー、ゴールドそしてスペースグレイの3色を選択できます。私は汚れや傷が目立ちにくく、Macと統一感を合わせたいのでシルバー一択ですがいい感じです。人気のゴールドはとても上品な色合いをしており、最も人気の色であることもうなずけます。
※画像はiPhone 6 と 6 Plusより引用
唯一残念なのがカメラの性能向上のためのカメラ部分の出っ張りです。カバーを装備すれば問題無いとは思いますが次の世代ではカメラ部分をフラットにしてもらいたいですね。
処理速度
iPhone 6 Plusの心臓部には1.4GHzのA8チップと1GBのRAMを搭載しています。iOS8.3の動作はなかなか快適で、通常の使用用途ではストレスを感じません。もちろんiPhone 5sと比較して6 Plusの動作は軽快ですが、iPhone 5sに搭載されていたA7チップと比較して劇的に速くなったとは言いにくいのが本音ですね。
トリプルコアのA8Xチップを搭載したiPad Air 2はまさにサクサクと気持ちいいくらい軽快に動作するので、iPhoneもあれくらい動作してくれると嬉しいのだけれど。。
また、iOS8ではRAM1GBは明らかに足りないと言えます。ブラウザ等のアプリがバックグラウンドでキルされているようで、ときどきブラウザが勝手に再読込する現象が発生します。RAM2GBを搭載したiPad Air 2ではそんなことはほとんど無いので、RAMの少なさ所以でしょう。だからこそ次期iPhoneがRAM2GBを搭載したらようやくiOSのパフォーマンスをフルに引き出せると思います。
カメラがさらに進化。手軽に良い写真を撮影
カメラの性能はiPhone 5sよりもだいぶ進化しています。同じ解像度の8Mピクセルの写真か撮影できますが、iPhone 5sよりももっと密のある絵が撮れるようになったと思っています。以下の写真はサンプルで江ノ島の写真のライブラリで、Photoshopでサイズだけ変更して調整は一切行っていません。これだけ撮れれば十二分ですね。
また、iPhone 6/6 PlusよりフルHDの60フレームのムービーを撮影できるようになりました。これでかなり滑らかな動画を撮影できるのもメリットです。
ストレージに16/64/128GBを選択てきる
今までiPhoneは16/32/64GBのラインナップでしたが、6/6 Plusより16/64/128GBを選択可能です。大は小を兼ねるということで、パーソナルの用途では64GB以上のモデルを選択するとベターでしょう。
特に音楽や動画を大量に保存したいという方には、最大128GBの大容量ストレージを選択できるようになったのは大きいと思います。※画像はiPhone 6 と 6 Plusより引用しています。
横向きのランドスケープモードに対応
iPhone 6 Plusを横に傾けるとiPadのように向きが横向き(ランドスケープモード)に切り替わります。Safariやメール等はUIが微妙に変わるのが特徴で、小型のiPadのようにも使用することができます。参考に私のホーム画面です。ホームは1画面かつ必要最低限のアプリしかインストールしていません。
VoLTEと802.11acへの対応
iOS8.3以降から、各社が提供するVoLTE(Voice over LTE)が利用可能になりました。VoLTEを利用することで、通話音質の向上に加え、KDDI(au)のネットワークを利用している方は4G接続で通話とネットワークが同時に利用可能 になります。
また、Wi-Fiの5GHz帯域の802.11acに対応し、ac対応のルーターであればさらに高速にネットワークの利用が可能です。あとはMIMOにさえ対応してくれればさらにパフォーマンスが向上すると考えられます。
バッテリー持ち
バッテリーはかなり持つという印象です。体感ではiPhone 5sの1.5倍くらいは電池が持つという印象です。もともとiPhoneは消費電力が小さいのも相まって、朝20%の残量でも使用を最小限にすれば帰りまで持ちます。
まとめ
iPhone 6 Plusはポータブルなのに5.5インチの大画面を搭載したスマートフォンとなっています。カメラ、プロセッサ、ストレージといった基本性能は着実に進化していますね。
私にとってiPhone 6 Plusは3代目のiPhoneだけれど、いままでのiPhoneの中でも特に使い勝手はよく、大画面による情報量の多さと、カメラの性能向上、そしてバッテリーの持ちの良さが気に入っています。さらに進化するであろう次世代が楽しみです。