私はiTunesでCDの音楽を取り込むとき、できるだけApple Lossless形式で取り込んでいます。Apple Lossless音質と容量のバランスが良く、Apple製品しか使わない人にはおすすめです。
環境
-MacBook Pro Retina 15-inch Late 2013 (OS X 10.9.5)
-iTunes 11.4
Apple Losslessで音楽を取り込む方法とそのメリット
取り込む形式をApple Losslessにする方法
iTunesを起動して環境設定を選択します。(ショートカット: command ,)
インポート設定をクリックします。
ここでフォーマットを選択できます。iTunesでは“AAC”, “AIFF”, “Apple Lossless”, “MP3”および“WAV”の5種類のフォーマットで変換できます。ここでApple Losslessを選択して、CDからApple Losslessで取り込むことができます。
Apple Losslessのメリット
Apple Losslessのフォーマットは可逆圧縮のためWAVやAIFFといった無圧縮フォーマットに理論的には音質は同等と言われています。つまりCDの音源(44.1kHz/16Bit)を容量を30%前後圧縮しながらもそのまま保存できると言われています。
例として、AAC 256kbps、Apple Lossless、WAV形式の3種類で同じ楽曲(back numberの高嶺の花子さん)を変換してみました。上から順にAAC 256kbps、Apple Lossless、WAV形式となっています。
AACは10.2MB、 Apple Losslessは37.5MB、 WAVは52.4MBで、Apple LosslessはWAVの70%程度の容量 となっており、容量を抑えて音楽を楽しみたい人にはおすすめできます。
また、Apple LosslessはメタデータがWAVと比較して扱いやすく、アートワークや歌詞を登録できるので便利です。
Apple Losslessのデメリット
1つ目のデメリットは、Apple Losslessに対応している製品がそれほど多くないということ。一昔前のMP3プレーヤー等では認識しない恐れがあります。Apple Losslessの略称はALAC(Apple Lossless Audio Codec)と呼ばれており、この名称で記載されていることもあるので要注意です。
2つ目に単純に容量が大きく、同じ曲同士では比較的軽いAAC(256kbps)と比較して約3倍の容量を消費してしまいます。これは容量の少ないiPod nanoやiPhoneの16GBモデルには厳しいですね。
3つ目に、Apple LosslessはMac以外のWindows等で扱うときにiTunesなどの対応したソフトが必要となり、WAVと比較してファイルの互換性が低いことも挙げられます。
あとがき
Apple Losslessは音が劣化せずに、容量の消費が少ないので重宝しています。iTunesしか使わないのであれば、音楽のデータをApple Losslessで楽曲を取り込んでおき、後々FLACやAIFF、WAVなどのデータに変換したときに音質が劣化せず変換できるのも魅力的ですね。
最後に注意点ですが、AACからApple LosslessやWAVに変換しても音質は変化せず、容量だけ増えるので注意です。