2017年9月に新型のiPhone X(仮名称)が発表され、液晶ディスプレイ (LCD)から有機EL (OLED)に変更されると各種ウェブサイトで噂されています。
有機ELは、すでにSamsungのGalaxyシリーズ等のハイエンドスマートフォンに搭載されており、大型テレビにも搭載されるなど徐々にではありますが少しずつ普及しています。現在のサプライヤーとしては主に、韓国のSamsungやLG電子が各メーカーにパネルを供給しています。
白色有機ELは山形大学工学部の城戸淳二教授が、世界で初めて開発したと言われ日本の技術も絡んできているものになり、高い技術力が必要なものです。(https://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001222)
今回は液晶と比較したときの有機ELのメリットを書いていきましょう。
高いコントラストと高画質
有機ELは100万対1以上と非常にコントラストが高く、視野角がほぼ180°と非常に広いことが液晶と比較したときの特徴です。iPhoneはiPhone 4の世代からHiDPIに対応した326ppiのRetinaディスプレイを搭載して、1x1pxを2x2pxで表現して高画質化しましたが、液晶を有機ELに変更することにより、よりダイナミックで高い表現力の画質を楽しむことができます。
端末の薄型やフレキシブルな設計ができる。
有機ELは電流を通した素子が自己発光することで明るさを得ることができます。つまりバックライトが不要です。
液晶と比較すると部品数が少なくため、より端末を薄くすることができるのです。また、基本的に素子に電流を流すと発光するため、折り曲げるなどの液晶では不可能だったデザインも作成することが可能です。
引用:http://www.j-oled.com/oled/about_oled/
私はスマートフォンの薄型はもっと必要だと思っています。これは、同じ体積でもバッテリーの容量を増加させたりさらに軽量化が可能となるなど薄型にはメリットが大きいためです。もちろん薄型には発熱や強度の問題など難しい課題は残りますが。。
低消費電力
スマートフォンの消費電力で最も大きいのは、液晶ディスプレイの消費電力です。
特に最近のスマートフォンは大型化が進み5インチが標準となりつつあります。液晶と比較して有機ELは低消費電力であるため、永遠の課題と言われるバッテリーライフに貢献できるメリットがあります。
iOSはもともとかなり省電力のOSであり、Androidと比較してバッテリーの持ちが良いのですが、有機ELに切り替わることでさらにバッテリーの持ちがよくなりそうですね。