iPhoneをはじめ、最近のスマートフォンはカメラの画質を推していることが多いです。確かにスマートフォンのカメラの画質は年々良くなっています。
特にiPhone 11 Proは三眼レンズにするなどプレミアム感とレンズが増えたことによる写真や動画の多様性を強調しています。
しかし、カメラの画質を本当に重視したい方は、ちょっと良いデジカメを買ったほうが遥かに有意義です。今回はiPhoneのカメラの話をします。
iPhoneとセンサーサイズがそもそも違いすぎる。
私のiPhone Xはセンサーサイズが1/3型で私のコンデジのRX100 M5Aはセンサーサイズが1型です。デジタルカメラは、極端なことを言うとセンサーサイズが大きいほど画質が良くなります。
2020年5月現在最新のiPhone 11ですから、1/2.5型とまだまだ物理的なサイズではデジカメに敵わないのが現実です。下記にiPhone XとiPhone 11、そして私の愛用しているデジカメ(SONY RX100 M5A)のセンサーサイズを比較してみました。
これだけセンサーサイズに差があれば画質が変わるのもご理解できるかと思います。
参考:
https://antaresdigicame.org/photo_gallery/camera/camera87.html
https://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX100M5A/spec.html
参考記事
https://ringo-kirara.com/sony-rx100-m5a-review/
論より証拠。iPhone XとRX100 M5Aの写真を比較してみよう。
iPhone Xと私の愛用のデジカメ、SONY RX100 M5Aで撮影した同じ被写体(カモの赤ちゃん)を同じ撮影位置で撮影したものを比較してみました。※色味の調整は一切なし。widthを1200pxにAffinity Photoでモザイクとリサイズのみ実施。
iPhone Xの写真サンプル
引いた絵ではぱっと見た感じはなかなかきれいです。iPhoneで拡大せずにそのまま見ればまずまずきれいでしょう。
iPhone Xの写真サンプルの拡大
同じ写真のを仔カモ部分を拡大すると、かなりぼやけて寝ぼけたような写真になります。残念なことに鳥のふわふわ感が伝わってきません。iPad Pro 11-inch (2nd Gen.)やiMac 5Kで拡大するとあまり見れたものではありません。
RX100 M5Aの写真サンプル
続いてSONYのRX100 M5Aで撮影したサンプルです。iPhone Xと比較して、被写体がきっちりと合い、さらに背景のぼやけ具合も自然で平面的な絵ではなくきれいです。
RX100 M5Aの写真サンプルの拡大
続いて拡大図してみます。カモの赤ちゃんに毛のふわふわ具合がすごく丁寧に描かれ「目が覚めるような」写真が撮影できています。
iPadやiMacでiPhoneとRX100 M5Aの写真を比較すると、圧倒的に画質が違います。ここまで違うと、iPhoneで撮影するのはもったいなく感じてしまいますね。。
写真の画質のコスパを考えると、デジカメの方が圧倒的に良い。
決してiPhoneの画質が悪いわけではないのですが、物理的なセンサーサイズやレンズサイズの違いを考えるとデジカメの方が圧倒的にきれいです。この傾向はあと数年は間違いなく続くでしょう。(物理的にスマートフォンに大型のセンサーとレンズ搭載できないため。)
そのため、「きれいな写真や動画を撮影したい!」と真剣に考えるなら、iPhoneをリプレースするのではなく良いデジカメを買ったほうが安くきれいな写真を撮れるのでおすすめです。特に私のSONYのデジカメ(SONY RX100 M5Aレビュー、iPhoneユーザーにおすすめできる一台)はiPhoneよりも高画質かつ、起動速度や細かい設定も数多くでき、300gと軽量なので邪魔になりません。
ここまで写真の画質に差があると、写真はデジカメにまかせつつ電話機能やSNS機能はiPhoneに担ってもらうといった使い分けを行うスタイルがパフォーマンスが良さそうです。