私はCDから音楽データを変換するときにはiTunes(ミュージックアプリ)を利用しています。今の時代はネットワーク配信が主流となりつつありますが、英語の教材などは教科書に付録としてついてくることがあり、まだまだCDを使っています。
音楽のインポートする設定
iTunesの環境設定よりアクセスできます。(Command+,)
一般のタブで、「インポートの設定」をクリックします。
iTunesでは下記のように、AAC, AIFF, Apple Lossless, MP3, WAVのフォーマットを選択できます。今回はCDのデータを取り込むときのそれぞれのファイルについて説明していきます。
AAC
Appleが音楽フォーマットとして標準的なものとして利用している圧縮フォーマットです。圧縮の効率はMP3よりも優れており、同じファイルの容量でもMP3よりも音がいいと言われています。iTunes Storeで配信している音楽ファイルはAACでビットレートは256kbpsで配信しています。
一般に、音楽の取り込むフォーマットに迷ったときには、AACエンコーダーでiTunes Plusの設定 (ビットレートは256kbps)で良いでしょう。音質も無圧縮フォーマットと大きな差があるわけでは無いので、音質と容量のバランスが優れているのでおすすめです。今売られている音楽プレーヤーはほとんどAACに対応しているので互換性も問題ないでしょう。
AIFF
AACと異なり、無圧縮のフォーマットで最も高音質です。理論上音の劣化がなく、歌詞やジャケットなどのメタデータも記録できます。無圧縮のファイルなので容量が大きいことが欠点なのですが、もとの音源の音質にこだわりつつファイルにメタデータを登録したい方におすすめです。
Apple Lossless
ALACファイルと呼ばれ、AACの親戚です。Apple Losslessは可逆圧縮のファイルで、理論上AIFFやWAVと比較して音の劣化はありませんが、AIFFやWAVと比較してファイルの容量が70%ほどと容量を節約できます。もちろんメタデータは登録できるので、容量を節約しつつ無圧縮の音質で音楽を記録したい人向けです。
ただし、一昔前のプレーヤーや廉価版のプレーヤーはこのフォーマットに対応していない場合があるので、アップル製品以外で使用する場合には注意しましょう。
MP3
この中では最も汎用性の高い圧縮フォーマットです。AACの方が規格としては優れていますが、古くからあるフォーマットなので、互換性が高いため対応していないプレーヤーはほぼ無いと言っていいでしょう。AACに対応していないプレーヤーで再生したい人はこのフォーマットで良いでしょう。
WAV
AIFFと同じく無圧縮のフォーマットでこれも最も高音質なフォーマットです。別名リニアPCMとも言われます。AIFFとの大きな違いはジャケットや歌詞などのメタデータが登録できず、音楽プレーヤーとしては使いにくいことが挙げられます。
このフォーマットはファイルとして使いにくいので、無圧縮として保存するならAIFFを選択することをおすすめします。
おすすめ設定
-容量は抑えめにして高音質で聴きたい場合: AACでiTunes Plusを設定
-CDの音質は劣化させたくないし、将来的にいろんなデバイスで使いたい: AIFF
-CDの音質は劣化させたくないが、Apple製品メインで容量は少しでも圧縮したい: Apple Lossless