本エントリーではMacでワイヤレスで音楽を楽しむ方法をご紹介します。私が使っている2つの方法として Bluetoothを使用するか Wi-FiによるAirPlayを使用するかなのですが、今回はその双方のメリットとデメリットを書いてみます。
使用機器
MacBook Pro Retina 15-inch Late 2013(OS X 10.9.5)
Bluetooth:BOSE SoundLink Mini
AirPlay:Apple TV 第3世代+YSP-2200(7.1ch)
Bluetooth接続
Bluetoothを使用する最大のアドバンテージはWi-Fi等のインフラが必要なく、機器同士で繋げられるため手軽に環境を構築できることが挙げられます。最近のBluetoothは音質も悪くなく、手軽に聞くなら十分すぎる音質です。そのためBluetoothは外出先でWi-Fiが使用しにくい状況、例えば外出先のノマドでの使用や旅行先等に向いています。
例として私のBluetoothでの環境を紹介します。私は普段MacBook Pro Retinaで作業するときはiTunesで音楽を再生し、BluetoothでBOSE SoundLink Miniに飛ばして聞きながら作業しています。この製品はもともとポータブル専用の製品ですが、場所を取らないことと、音質の良さからデスクに置いて常用しています。
Macでペアリングするときは、メニューバーのBluetoothアイコンをクリックし、ペアリングしたいデバイスを選択します。デバイスの名前が太文字になればペアリング成功です。
環境設定でもBluetoothで接続していることを確認できます。メニューバーにBluetoothのアイコンがない場合、環境設定アプリ>Bluetoothを選択し、「メニューバーにアイコンを表示する」にチェックを入れます。
Bluetoothは2.4GHzの周波数帯域を使用するため、他のBluetooth信号や2.4GHzのWi-Fi(802.11b/g/n)等に信号を邪魔されることがありペアリングが不安定になる可能性があります。そのため私がMacやiPhoneをWi-Fiで接続するときは5GHzの周波数帯域の802.11ac/nを使用して混線しにくいようにしています。
Wi-Fiを使ったAirPlay
続いてAirPlayで音楽を聞くメリットを書いてみます。AirPlayはMacと音楽を接続したい機器を同一のWi-Fiのネットワークに接続して、Wi-Fiネットワークを通して音楽を飛ばします。AirPlayの最大の特徴は飛ばす音楽の形式がロスレス音源のアップルロスレス形式に変換して送信するため、Bluetoothより高音質で音楽を楽しむことができることです。
WAVやアップルロスレス等のロスレス形式で音楽ファイルを保存している方は、音源が劣化しないロスレスのままデバイスにデータを送信することができます。簡単に言うとCDの音質を劣化せず送信できるというわけです。
私のMacは802.11ac、Apple TVは802.11nのそれぞれ5GHzで接続しています。Apple TVをネットワークに接続し、ホームシェアリングをONにします。すると、MacのiTunesにAirPlayのアイコンが出現しますのでクリックし送信したいデバイス(Apple TV)を選択します。
すると、Apple TVより音楽が再生されます。私の場合ホームシアタースピーカー(YAMAHA/YSP-2200)にHDMI接続と光デジタルケーブルで接続して再生しています。音質はホームシアターなのでかなり良好です。このようにApple TVと外部アンプとスピーカーを組み合わせれば、ワイヤレスとしては最高音質で音楽を楽しむことが出来ます。最近はAirPlay対応のデジタルアンプも増えてきていますので、好きな音楽をとにかくいい音で楽しみたい人はAirPlayがおすすめですね。
もちろんメリットばかりでなくデメリットもあります。それはWi-Fiの環境が必要なことです。どの家庭でもWi-Fiが完備されているわけではありません。音楽を聞くだけだったらBluetoothで接続したほうがいいでしょう。また、設定がやや煩雑なためWi-Fiの設定を知らない初心者には難しいとは思います。
あとがき
どちらも一長一短ですが、私の場合外出先ではBluetooth、家ではBluetoothとAirPlayの両方というのが私のスタイルになりそうです。ワイヤレスは一度使ってしまうとやみつきです。ケーブルは減って掃除は楽ですし、見た目もスッキリで美しいです。Macでワイヤレスミュージックを是非楽しんで下さい。