クルマレビュー(試乗記)

テスラ モデルYをプロが試乗してチェック。おすすめ度は2/5

どうもみなさんこんにちは。まきしです。今回はテスラが開発するモデルY(ベースモデル、RWD)を試乗できましたのでレビューを書いておきます。

はじめに断っておきますが、批判をするわけではなくあくまでも「一般のそこまで車にお詳しく無いお客さま」の視点で記事を書きます。

決してメーカーやモデルの批判ではなく単純に私が思ったことを正直に書くのが今回の趣旨です。上記の視点に合わせて私も一応プロなのでその視点も交えつつ正直に書いていきます。

外装デザイン

外装は一目でテスラの車とわかるデザインです。テスラということはわかりますが可もなく不可もなしと言った感じ。高級感があるかと言われればあまり無いです。

画像は: https://www.tesla.com/ja_jp/modely から引用

あえて言うなら、空力と機能美に全振りしているゆえちょっとシンプルすぎて面白みが無いかなあと個人的には思います。車としての必要十分な装備がありますって感じで所有感は低いかも。

あとこの車、横幅が1900ミリ超えてる(全長 4,751 mm x 全幅 1,921 mm x 全高 1,624 mm)ので、参考に2023年発売のクラウンより横がでかいです。北米ならまあそのサイズはありですが、ここは日本ですので車の運転が不慣れで車両感覚の把握が苦手な人が欲しい時は念入りに試乗することを推奨します。運転してて普通にでかいと感じるサイズです。

立体駐車場も横幅がネックになることもあるかと思います。購入の際はサイズだけは気をつけましょう。もちろんデザインの好みはその人次第なので、気に入っている人はもちろんそのままでオッケーかと。

内装デザイン

内装ですが、車とは思えないくらいシンプルです。極論、法規で必要となっているものしか無いです。テスラといえば運転席の前にナビがあって他のスイッチはほとんどなし。

極めてシンプルなハードになっています。

このナビゲーションがメーターの役割もしていて、速度計やギアポジションの状態も表示されるようになっております。

ちなみにこの車、ステアリングやドアミラーの調整もすべてナビのメニューと、ステアリングスイッチで調整を行います。つまりあと少しドアミラーやステアリングを調整したいときも、いちいちナビをタッチしてステアリングスイッチを操作する必要があります。正直めんどいです。

もはや高級車に当たり前についている機能ですが、購入してすぐに自分のシートやミラー、ステアリングなどのシートポジションをメモリーしてくれます。その設定を起動するごとに呼び出すことができます。

モデルYももちろんできるのですが、人間の姿勢は毎日変わるので微調整が必要ですがそれがしにくい。。これはかなり不便さを感じました。

シートはパワシートが標準で調整は楽です。シートもやや硬めでしっかり体をホールドできるので良いです。これは後部座席も同様で足元の広さも十分(まあ車がでかいので当然ですが)。シートは不満なしでした。

総じて徹底的にコストカットと合理化を検討した結果、法規で必要なスイッチを除いて、エアコンも含めてほぼ全てタッチスクリーンで設定を行うので内装が良い意味でも悪い意味でもシンプルです。ドラポジに調整に関しては車としてもう少し調整がしやすいと嬉しい。。

この内装が完璧に評価が分かれると思っていますが、プロの視点からすればあらゆる物理キーを無くして徹底的にコストカットしてんなあ。。と感じました。

一見タッチパネルが目立つので先進的に見えるが、裏を返せばタッチパネルに集約されていちいちメニューで選択するようにしてただ面倒臭くなっただけです。今までタッチパネルで車両の操作をするのが多少珍しかったため新しく見えてるだけとも言えます。

この体験を新しいと感じている人は、今までよほど車について知らない人が物珍しさで飛びついてるだけな気がします。

走行した感想

続いて走行した感想です。電気自動車の特徴として、加速が滑らかで静かなのは当たり前なので割愛します。直進安定性は結構高めボディ剛性はかなり高いです。

重心が低く、車重が2t近いので乗り心地はかなりどっしり感があります。この重さをモーターの太いトルクで動かしているので乗り心地の重厚感は結構よかったです。ただしやや硬めなので、突き上げが少し気になるかもと思いました。RWDモデルを試乗したので、

走行していて良いなと思ったのは、ウィンカーを左右に出すと左右のカメラが連動して起動すること。目視だけでなく曲がる方向のカメラ画像でも確認できるのは良いです。

ただカメラの映像は距離感がわかりにくいので、あくまでも障害物や人があるかどうかを定性的に見るには良いですが、目視やミラーがわりにはならないなと思いました。

また、メーターの情報が多く前方車両や隣の車線の車両や歩行者が表示できるのはなかなか面白いです。瞬時に周囲の情報を確認できるのは良い点なので、これはグッドです。ただたまに誤認識することもあるのであくまでも参考に目視で確認するのが当然最善ではあるが、メーターに参考として乗せているのは安全につながるかなと。

また、ワンペダルでブレーキとアクセルを調整でき、完全停止もアクセルペダルでできるドライブモードも選択可能です。これは以前日産の初代ノートe-POWERで実現できていたことをモデルYでもできるのでこれは慣れれば楽そうです。

ADAS面について

基本的なアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットは当然装備していますし、ソナーや複数のカメラも装備していております。ただし、考え方は日系メーカーと大きく異なるとテスラ担当が言っていました。

そもそもテスラは「ペダルの踏み間違いをするお客さまは車に乗るべきではない」というテスラの思想でものづくりをしているとテスラスタッフより拝聴しました。

そのため踏み間違い衝突サポートは日系メーカーのように完全停止を目指しているものではないので、あまり信用しない方が良いでしょう。まあこれはどの車を運転する上で当然ですが、万一の操作ミスへのフェールセーフが薄いのは2023年現在の車としてはどうなんてしかと思いますが。。

総合評価: ⭐️⭐️

テスラモデルYの評価です。評価点は5段階で2です。グローバルでトヨタのカローラよりも売れている車ということで期待したのですが、内装のタッチスクリーンによる機能の集約で、集約しすぎて使いにくいです。ドラポジは全ての安全に繋がるので、ステアリングとミラーはタッチスクリーンを使わず調整できるべきです。

また、日本市場では多分サイズが大きすぎて乗りづらい車であると思います。せめて横幅は1900を切らないと一般の方にはお勧めしにくいです。乗り心地は滑らかで良いのですが、日本市場は大きすぎます。

ADAS面では基本的な装備は一通り(クルコン、ブラインドスポット、カメラ、緊急ブレーキなど)はあるものの、テスラの会社の方針として踏み間違い衝突回避は期待できないので万一のフェイルセーフはあまり期待できないのもマイナスです。これだけボディがデカければなおさらいるのですが。。

良い点は電気自動車としてのトルクフルで滑らかな乗り心地と、ワンペダルで運転できるので楽な点でしょうか。日本国内で買いであるかと聞かれればメインの車ではなくサブとして使ったり、たまに乗ったりするならいいと思いますがメインでの車としてのおすすめ度は現状低いかなというのが私の結論です。

正直結構期待してワクワクして乗りに行ったのですが、なんかiPhoneに車がついたような車だなあ。。というのが率直な感想です。このサイズのSUVならEVだけでなくHEVでもICEでもたくさんラインナップしているので500万円の予算があるならもっといい車はたくさんあります。テスラを検討している方は、頭でっかちでテスラだけではなく、いろいろ試乗していただきたいなと感じました。

そのため評価を⭐️⭐️とさせていただきました。これからもいろんな車のレビューを書いていきます。

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まきし

2014年よりWebサイト「Apple Compass」を運営しています。 メーカーに勤めながら大好きなApple製品とルアーフィッシングを中心に記事を更新しています。レビューのご依頼や記事に関する質問はお問い合わせフォームまでお気軽に。

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