どうもみなさんこんにちは。まきしです。
今回はついに待ち侘びましたiPhone 15 Proに搭載されるA17 Proにフォーカスを当てて話をしたいと思います。
いつもiPhoneはカメラや画面の綺麗さなどにばかり目を向けられますが、私が最も注目しているのは中のチップ(SoC)です。今回は2023年に発売のiPhone 15 Proシリーズに搭載されるA17 Proについて語っていきます。
プロセスルール3nmという脅威の量産技術
ついに実験室レベルではなく、量産でプロセスルール3nmのロジック半導体が発売されます。今までは量産や半導体製造装置に課題があった3nmのチップがついにお客さまにデリバリーされるのです。
3nmのプロセスルールにより、190億のトランジスターが搭載されます。
これが少量生産ならともかく、年間何億台も販売するiPhoneのメインチップになるのだから驚異的。ちなみにプロセスルールについて詳しく知りたい方は下記リンクからどうぞ。
これを量産できるのはやっぱりモノづくりで長年の経験があるAppleの底力ですよね。。チップからボディ設計はもちろんそれらを現場でアセンブリできるAppleのモノづくり力は半端ないです。
A17 Proの本当の狙いは消費電力をいかにマネジメントするかということ
プロセスルールが3nmにシュリンクする最大の理由は以下に電源マネジメントを向上できるかということ。ぶっちゃけて言えば、パフォーマンスはコアを増やすなり、クロック数を上げたりすればサクサクの動作になります。
でも画面サイズが6インチ以上が当たり前となり、5Gアンテナもそうですがとにかく電力をバカ喰いします。なのでいかに中の回路やチップで消費電力を下げるかがバッテリーライフの延長、すなわち顧客満足度を高める訳です。
スマホメーカーの中にはバッテリーのサイズをひたすら大きくするところもありますが、安全性を考えれば適度なサイズが良いと私は考えています。なのでいかに超効率よくiPhoneを制御できるか=チップの性能を上げられるかにかかっているわけです。
なので3nmのチップは他社もなかなか真似できないので、やっぱりすごいわと思うわけです。
A17 Proが3nmになることでM3チップも3nm化して超高性能化へ
A17 Proのプロセスルールが3nmになることで、3nm量産化は出来るようになりました。一方iPadやMacに搭載されているMチップもM3で3nmになります。
今までM2が5nmでかなりのパフォーマンスを出していましたが、3nmによってトランジスタの量はさらに増やすことができます。もともと超ハイパフォーマンスだったM2チップがM3になることで一層Macの性能向上とバッテリーライフの向上に貢献するはず。
もちろん試験室ではなく量産レベルで3nmのパソコンチップが量産できるわけで、より一層MacやiPadがパワフルになると考えると非常に楽しみですね。
あとがき
A17 Pro搭載でついに3nmが標準となったApple。おそらくロードマップでは2nm、1nmと言ったプロセスルールのチップの量産も計画しているはずです。
しかし物理的にほぼプロセスルールは頭打ちになりつつあるので、3nmの量産化はかなり攻めていると感じています。今後いかに半導体が進化できるかは各社凌ぎを削っていますのでますます楽しみな世界です。
個人的には1nmを切るようなプロセスルールもいつ量産化されるかも非常に楽しみな世界です。早くiPhone 15 Pro MAX届かないかしら。。