TOEIC・英検

就職/転職の履歴書に必要なTOEICスコアについて

私は2017年に全世界に拠点を持つグローバル企業に中途採用で入社しました。(採用時は公開TOEIC880点+英検準1級)
 
市場は日本だけではなくグローバルになりましたので、当然英語は日常業務の中で使います。例えば、英文のメールの読み書きもタスクの中でしなくてはなりませんし、海外の拠点との電話ミーティングもときどきあるので、英語はうちの会社ではマストなスキルとなっています。(それが好きな英語を活かせる楽しさでもあり、難しさでもあります。)
 
今回の記事では、タイトルにもあります就職/転職の履歴書に必要なTOEICスコアについて考察してみました。
 

就職活動でTOEICスコアが英語能力の評価に利用される理由

1点目は、スコアが最大990点かつ、5点刻みと定量的にスコアを測定できることでしょう。英検だと、資格を持っているか/ないかだけで判断されてしまうので、スコアの解像度の高さという意味ではTOEICの方が英語力の「客観的な」モノサシとして便利です。
 
2点目はスコアの再現性がとても高いこと。200問もの問題は様々な難易度で出題され、さらに各問題の正答率等も加味されて(統計的に処理して)スコアがでるらしいので、再現性は悪くありません。
 
これらの理由から、様々な日本の企業でTOEICスコアを英語力の目安として利用しています。
 
ここから本題ですがTOEICスコアが就職活動でどれだけ必要なのか?を考えてみます。以下に理系と文系でクライテリアをまとめてみました。
 
就職 転職の履歴書に必要なTOEICスコアについて考察してみました
 

500点という最低ライン

 
履歴書に英語の資格として書くという意味ではTOEIC500点は最低限ほしいところ。TOEICのテスト自体の難易度は低いので、500点の難易度はそれほど高くありませんが理系にとってはひとつの壁となっています。仕事で英語を使わなければ500もあれば十分かと思います。
 
一方、文系では500では足りない場合が多いです。他に強力な資格がなければ、専門職ではないので英語力はある程度ないと差別化できません。
 

600点が資格として書けるスコア

 
資格としては600くらいから価値が出てきます。500と比較すると1ランク上の難易度となるので本屋に行くとこの辺りのスコアをターゲットとしている本が多いのもうなずけます。正直に言うと、600は特筆すべきスコアでは無いですが、履歴書でようやく実用的なスコアだと思って下さい。
 
企業の募集要項も500ではなく、600以上としているところも少なくないのです。これは600がTOEIC全体の平均スコア570よりも上であり、英語に関してそれなりにやってきたという意味にもなるからです。
 

700点以上が理想

 
700点から英語ができると言えるラインだと思っています。700あれば英語に関してそれなりにできるという証になりますし、堂々と言えるスコアになってきます。700はそれなりに勉強しないと取れないので、ちゃんと勉強してきたという意味合いもあります。
 
また、理系で英語で仕事をするにはこれくらいスコアが無いと厳しいので、700のスコアは持っておくと様々なOpportunityが生じるはずです。例えば海外のエンジニアとして働くなら、英語はマストとなってくるので700点、できれば800は欲しいところ。
 
800点以上を取得すると外資の視野も出てきます。毎日英語を使う仕事では、これくらいのスコアを持っていないと正直厳しいです。外資の会社の募集要項は最低700、できれば800というところもあります。帰国子女は最低800点、900点は普通に取ってくるので、帰国子女の人たちとcompeteするのであればやはり800点くらいは持っておく必要があると思います。
 

あとがき

 
TOEICスコアは数字で定量的に評価されるため、今後もまだまだ利用されるでしょう。結論として、履歴書に資格として書くなら600は欲しいラインになってきます。

 
私としては英語学習を進めるなら英検の取得も同時並行で進めるべきですが、英検を面接で今まで聞かれたことはほとんど無いので、やはり就活/転職の英語能力のディファクトスタンダードはTOEICという事実はまだまだ有効かと思います。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

まきし

2014年よりWebサイト「Apple Compass」を運営しています。 メーカーに勤めながら大好きなApple製品とルアーフィッシングを中心に記事を更新しています。レビューのご依頼や記事に関する質問はお問い合わせフォームまでお気軽に。 ※当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。

-TOEIC・英検
-, , ,