フリッツ・ライナー指揮・ヤッシャ・ハイフェッツ演奏の「チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲作品35」を紹介します。
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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲について
ロシアの作曲家であるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は1878年に作成され、世界的に多くのヴァイオリニストに演奏されているとてもメジャーな曲です。
ヤッシャ・ハイフェッツと演奏について
ヤッシャ・ハイフェッツはヴァイオリンが好きな方なら知らない人はいないほど有名な演奏家で超絶技巧を得意としたパフォーマンスを特徴としています。おそらくクラッシックが好きな人は、「クラシックはゆったり、のんびり癒やされるもの」というイメージが強いですが、本演奏は全く違います。
第1楽章では豊かなオーケストラをバックに、ロックを思わせるとてつもない高速で攻撃的、でも感情豊かなハイフェッツの演奏が始まります。オーケストラからハイフェッツにバトンタッチされるとほとんどハイフェッツの独壇場となり、これでもかー。というくらい素晴らしい演奏が繰り出され、眠くなる暇は一切ありません。
第2楽章では悲しげなオーケストラをバックに、情緒豊かにヴァイオリンの演奏が続きます。超絶技巧が特徴的なハイフェッツですが、この演奏を聞く限りこのようにしんみり鳴らすのもとても美しいです。
第3楽章では、冒頭の激しいオーケストラからハイフェッツがそれに続き、オーケストラとハイフェッツが交互に、徐々にテンションを上げながらクライマックスへと向かいます。そして残り1分半くらいからのクライマックスが圧巻です。
あとがき
RCAレーベルから販売のハイフェッツ演奏によるヴァイオリン協奏曲を今回ご紹介しましたが、私がクラシックでおすすめを聞かれたら、たいていこの CDかショパンのノクターンをすすめるくらい気に入っています。カップリングでも入っているメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ももちろん素晴らしい演奏なのでとてもお得です。クラシックをあまり聞かない方でも一度視聴することをおすすめします。