Mac

MacBook Pro RetinaとFull HD ディスプレイの「実際の見え方」の比較

現在私はMacBook Pro Retina 15-inchと外部ディスプレイにEV2450(1920×1080)を組み合わせて使用しています。Macの方はRetinaディスプレイで2880×1800を1440×900 (HiDPI)として使用しており、AppleがiPhone4から言い始めた“Retina”ディスプレイとなっています。
 
コメントにてMacBook Pro Retinaと普通のディスプレイでは表示にどのように違いがあるのかという疑問を頂きました。確かにMacBook Pro Retinaは決して安い買い物ではないので、「実際の見え方」にどれくらいが差があるのか気になるもの。
 
そこで、今回は私のMacBook Pro Retina 15-inchとFull HD(1920×1080、EIZOのEV2450)のディスプレイの見え方について実際の写真を使って比較したいと思います。
 

環境

表示アプリ:Safari、iTunes、Aperture
 
表示ディスプレイ
・MacBook Pro Retina 15-inch(2880×1800)
・EV2450(1920×1080)
 

Retinaディスプレイとは

 
RetinaディスプレイとはHiDPI表示させて、 2×2pxで1×1pxを描写して、ppiを増やす技術のことです。例えばMacBook Pro Retina 15-inchの場合液晶解像度は2880×1800ですが、Retinaディスプレイとして1440×900の表示領域で表示することで画像や活字がなめらかになるわけです。
 
Retina解像度について1px-2px
 

RetinaディスプレイとFull HDを写真で表現

 
実際にMacBook Pro RetinaとEV2450にSafari、iTunesそしてApertureを表示し、ディスプレイから距離はほぼ一定となるように心がけてiPhone 6s Plusにて写真を撮影してみました。実際に見比べたほうがわかりやすいと思います。
 

Safariの活字の比較

 
2012年のAppleのKeynoteでもAppleのボブ・マンズフィールド氏が“Typography(活字)がPrintings(印刷物)よりも鮮明に映る。”と言っていましたが、あながち間違いではなさそうです。左がRetinaで右がFull HDのディスプレイの表示です。
 
Retina Mac-Full HD-見え方-比較-Safari
 
MacBook Pro Retinaは文字がiPhoneのようにシャキッとしており、にじみやギザギザがほとんどありません。(Full HDの方が波打っていますが、これは偏光フィルターがカメラで映ってしまったためです。実際に目で見るときには見えないのでご安心を。)もちろん目の距離にも寄ると思いますが、Safariの文字がとても綺麗で見やすいです。
 

iTunesのジャケットの比較

 
サンプルとして、back numberの「繋いだ手から」のジャケットにて比較してみました。iTunesのジャケットとして600×600で登録しています。
 
Retina Mac-Full HD-見え方-比較-iTunes
 
Full HDのディスプレイでももちろん十分に綺麗なのですが、Retinaディスプレイはまるで印刷物のように表示してくれることを確認しました。注目すべきポイントはFull HDではドットが見えてしまっているのに対して、Retinaではディスプレイのドットが見えないこと。iTunesでジャケットをきちんと登録しているユーザーは驚くと思います。
 

Apertureの写真を比較

 
ApertureでリールのSHIMANO STELLA FW2500Sを100%表示で比較してみました。文字の鮮明な感じと金属の質感がかなり違いますね。
 
Retina Mac-Full HD-見え方-比較-Aperture
 

MacBook Pro Retinaの見え方の注意点

 
いいコトずくめなように見えるRetinaディスプレイですが、Retinaディスプレイに対応していないアプリではメニュー等の文字がギザギザに見えて違和感が大きいです。そのため、アプリによってはFull HDのEV2450の方が綺麗に見える場合もあります。まあ最近のアプリはほとんどRetinaに対応しているので、あまり違和感は無いとは思います。
 

まとめ

 
-アプリがRetina対応の場合
MacBook Pro Retina : Retinaとしてのシャッキリとした鮮明な見え方。
非Retinaディスプレイ: 非RetinaのiMacやMacBook Airのような通常のアプリの見え方。
-アプリがRetina非対応 の場合
MacBook Pro Retina : スケーリングにより文字がギザギザで表示
非Retinaディスプレイ : ギザギザも無く、通常のアプリの見え方。
 
RetinaディスプレイのMacを使用して2年くらい経過しますが、文字や写真等の画像に関してはかなり滑らかに表示してくているので、文字入力やPhotoshopがとても楽しいです。iPhoneで慣れてしまったユーザーでもMacBook Pro Retinaの表示品質には満足するはずです。
 
ただし、HiDPIに対応していないアプリやウェブサイトもまだまだあります。そこで私はセカンドディスプレイとしてFull HDのEV2450と併用することで「見え方」の確認もできるというわけです。全てのユーザーがHiDPIの環境とは限りませんからね。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

まきし

2014年よりWebサイト「Apple Compass」を運営しています。 メーカーに勤めながら大好きなApple製品とルアーフィッシングを中心に記事を更新しています。レビューのご依頼や記事に関する質問はお問い合わせフォームまでお気軽に。 ※当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。

-Mac
-, , ,