私は危険物取扱者免状の乙4類と甲種 (乙1-6類全種対応)を取得しています。危険物取扱免状に関しては、甲種を持っていれば乙1-6類全てを取り扱いできます(危険物取扱者について)が、危険物で最も人気があるのは乙4類と言われています。
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乙4類が人気な理由としては理由
1.ガソリン、軽油、灯油等の身近で需要の高い危険物の取扱い・監督ができるようになる
2.甲種と比較して難易度が低いので手軽に取得できる
3.受験資格が無い
そのため高校生や大学生、現場で仕事をする人に人気がある資格であり、汎用性が高い資格なので、ある意味TOEICよりも取得を推奨しているのは危険物乙4類ですね。(TOEICは600点以上ないと資格としての価値が低いから。乙4持ってる方が即戦力だしインパクトがある。もちろん甲種のほうが説得力はあるが。)
今回の記事では危険物取扱者免状乙4類(乙4)の勉強法とおすすめテキストを書いていきましょう。
乙4は試験としての難易度は低いので、法令と、基礎的な化学の知識そして乙4類の性質について知っていれば合格は問題ないでしょう。私が受験したときは大学生の頃で、専門は化学なのでもちろん一発合格しましたが、対策はそれなりにしました。(受験料や交通費は学生には痛いから。)
具体的な勉強法
下記に具体的な勉強法を書いていきましょう。
テキストは3周解く
テキストは乙4類危険物試験的中問題集この本を必ず3周以上解いてください。
私の場合、いくら大学の専門が化学とは言え法令なんか知りませんでしたが、法令の対策に関してはこの1冊で十分でした。この本の特徴としては、法令の語呂合わせが極めて覚えやすく法令なんてどうやって覚えればいいのか?という私の疑問を払拭してくれました。
法令はとにかく詰め込み型でひたすら覚えるしかありません。これは法則性も少ないので、諦めて勉強しましょう。ちなみにこのテキストの語呂合わせはかなり強力です。
性質・化学の分野に関しては、専門が化学であれば特に勉強する必要は無いですが不安であれば、このテキストを前述通り3周以上取り組めばだいたいどんな問題が出るか傾向はつかめます。モルの計算式、気体の状態方程式や、酸化還元反応など基礎しか出ません。
もちろんこのテキストでも性質・化学は解説はありますが、リファレンスとして高校化学の化学の教科書、大学の基礎化学の教科書があると心強いです。もちろんWebのデータも活用して、復習しておきましょう。化学反応があったときのこの物質は酸化されているのか、還元されているのかくらいは即答できなれけばなりません。
性質・性状の分野については、乙4はかなり覚えやすい。
乙4のカテゴリーは具体的に下記のものが範囲です:
特殊引火物 (二硫化炭素・ジエチルエーテルなど)
アルコール類(エチルアルコールなど)
第1石油類(ガソリンなど)
第2石油類(軽油・灯油など)
第3石油類(重油など)
第4石油類(機械油など)
動植物性油 (なたね油など)
以上が乙4の全てです。重要なのが、問題を出された時にガソリンは第1石油類であり、指定数量は200L、非水溶性であるなどがすぐに頭のなかで出てくる必要があります。
品物を言われた時に、その品物に対してどれに分類?水溶性 or 非水溶性?、引火点と発火点は?、無毒もしくは有毒?、指定数量は?消火方法は?その他注意点は?などを確実に覚える必要があります。
乙4はどの物質もイメージしやすいので、一つずつ着実に覚えていきましょう。私の推奨するテキストを3周も学習すればかなり身につくはずです。
これらは今回紹介したテキストにも詳しく載っていますが、詳細はWebでのデータを利用して自分だけのデータベースを作成しましょう。ノートにまとめてもいいし、スマートフォンのEvernoteなどを活用するのも手でしょう。
ちなみに、特殊引火物と、第1石油類(特にガソリン)については絶対出題されますので、指定数量・保存方法・引火点・着火点は確実に覚えて下さい。
あとがき
以上が勉強法とテキストになります。紹介したこのテキスト、乙4類危険物試験的中問題集は絶対3周して下さい。これだけやれば内容に関してほとんど問題なく覚えられるはずです。
甲種と比較して、覚えることも少ないし、難易度もとても易しいので真摯にテキストに取り組んでいれば問題ないはずです。この記事が少しでも乙4合格へのヒントにつながれば幸いです。
また、甲種をこれから取得しようとしている人にもまずは乙4の取得を強くおすすめしています。なぜなら、甲種は乙4と共通部分が多いので、一気に甲種を習得するより一旦乙4を取ってからのステップアップの方が近道の場合もありますよ。