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AppleのプロセッサーM2とM1を比較。その先に見えるAppleのプロセッサー戦略を考察。

どうもみなさんこんにちは。まきしです。

今回は先日のWWDC 2022でM2プロセッサーが発表されました。

今回はこのM2プロサッサーについて深掘りを行い、Appleの半導体の戦略についても考察していきたいとおもいます。

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M2プロセッサーとは何か

Appleが独自開発したM2プロセッサーはM1プロセッサーを改善したモデルです。M1と比較してCPUパフォーマンスは最大18%、GPUは最大35%向上しています。

引用元: https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/06/apple-unveils-m2-with-breakthrough-performance-and-capabilities/

プロセッサーを語る上で欠かせないプロセスルールは5nmと、M1と同等ですがM1より25パーセント多い200億個のトランジスタで構成されています。

パフォーマンスと仕様を鑑みれば、これは正常進化と言えるでしょう。

以前インテル時代に採用されてきたdGPUと比較して、M1の弱点と言われていたGPU性能が大きく向上したのは大きな進化と言えます。

M1とM2が同時に販売される理由

M2と同時に発売されているM1はなぜ発売されるかと言えば、M1でも日常使いには必要十分であり、またM2と比較させることでより高価なM2の販売を進めたい意図があります。

あまり負荷の高くない作業であれば、M1搭載で十分。でも、少しでも作業を軽くしたい方はM2を買ってねという意図が見えます。

ではどちらのプロセッサーを2022年現在購入すればいいかと言えば、間違いなくM2搭載のMacBook Airがおすすめです。

おそらく半導体不足などで販売数は絞られていますが、M2の方が長い目で見れば良いです。

M1からM2までのプロセッサーの進化はそれなりに時間がかかり、M2が出るまでにM1 ProやM1 MAXが派生として出たのはM2という新しいプラットフォームを開発・量産するのにかなり時間がかかったためと思われます。

次世代のM3プロセッサーはプロセスルールが5nm未満となる見込みなので、量産の難易度がさらに上がります。

リリースまでにまだまだ時間がかかることは間違いないので、2022年今現在最新のプロセッサーを買っておけば長い間使えそうです。

今後すべてのプロセッサーはMプロセッサーに統一される。

Appleが目指している究極の姿は、このモデルはこのチップ、このモデルはこのチップなどとガジェットの心臓部を使い分けをしたくないことです。

要するにApple製品は全部Mチップで揃えたいのが長期ビジョンだと思います。現実iPad AirにもM1が搭載され、iPadはほぼMチップに統一されようとしています。

今後はiPhoneのハイエンド・iPadとMacはMチップを搭載し、iPhone SEなどのコスパモデルは在庫を使った廉価なAチップなどにして性能の差別化を図った上で販売するといった戦略になるかと思います。

これのメリットはスケールメリットにより、Mチップの原価低減が図れることで、 Apple製品全体の製造コストを下げ競争力と収益を高める狙いがあります。

現在世界市場で見れば、スマートフォンはAndroid、PCはWindowsが優勢ですので今後Appleはどう自分たちのシェアを確保しつつも、利益をより取れる仕組みをとっていくはずです。

MチップはAppleにとって正解な戦略と言える。

Appleの強いところはソフトやサービスではなく、ハード的なモノづくりで非常に強いです。

PCやスマートフォンの心臓部であるプロセッサーを内製できるメーカーは、ハードとソフトの最適化をする上で非常に開発もやりやすく、ハイパフォーマンスの製品を出して生き残っていくAppleの今後の戦略が楽しみです。

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まきし

2014年よりWebサイト「Apple Compass」を運営しています。 メーカーに勤めながら大好きなApple製品とルアーフィッシングを中心に記事を更新しています。レビューのご依頼や記事に関する質問はお問い合わせフォームまでお気軽に。 ※当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。

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