はじめて受験した色彩検定3級に合格しました。すでに持っている危険物甲種やTOEIC(MAX 885点)と比較すると難易度は低いものですが、新しい資格を勉強することでより視野が広がるので今年から「色」についても勉強しています。
関連: 色彩検定ホームページ
本エントリーでは色彩検定3級に絶対合格する勉強法とおすすめテキストを書いていきます。色彩検定は年に2回しかチャンスが無いので、夏を逃すと次は11月の冬とチャンスが少ないので3級は1発合格を目指したいですね。
買うべきテキストは2種類のみ
・色彩検定公式テキスト3級
・色彩検定過去問題集2・3級
この2冊で十分です。この2冊をしっかりと勉強すれば3級を逃すことは無いでしょう。
具体的な色彩検定の勉強法について
私は数回色彩検定公式テキスト3級 を読み、色彩検定過去問題集2・3級を解いたあとに間違ったところをテキストで復習する。これを1セットとして合計3セットくらい繰り返しました。
地味に大切なことが、日々の生活や仕事で色の組み合わせを意識して反復することがかなり効果的でした。テキストを丸暗記するのがぶっちゃけてっとり早いのですが、実践でテキストを使って配色を考えたりするのが大切だと思っています。
勉強すべき重要な箇所について
以下に細かい中身について戦術について書きます。光の原理・PCCSを土台とするのがおすすめです。
基礎的な物理は必ず抑える。チェックする程度OK
光の原理は物理の基礎です。例えば可視光線の波長は380-880nmの範囲であることは教養です。だから380nm(紫)からもっと波長が外であれば(短ければ)紫外線、880nmよりも外で(長ければ)あれば赤外線、という事実のは高校の物理で習った範囲です。
光はなぜ目で見えるのか。それは物体に光があたった時に吸収されず、反射したものが目に入り視細胞→神経節細胞→視神経という順で脳に伝達されるなどの目の構造についてもテストで必ず出ます。
丸暗記しか無いですが、ランプの性質も狙われやすいです。昼光(自然光)・白熱電球(赤っぽく)・蛍光ランプ(青っぽく)・水銀ランプ(緑っぽく)などの光源では、どんな色で見えるのかも重要な知識なので抑えて置きましょう。
加法混色RGBと減法混色CMYKはマスト
加法混色では、R+B=M、B+G=C、R+B=Yなどの3原色の組み合わせでCMYに変換されることを必ず覚えておきます。また3原色であるRGBの光を組み合わせると白になることも重要です。
CMYKは印刷等でも利用される色の表現方法です。RGBを重ねると、色がフィルター代わりになり黒になるというものです。絵の具と同じ原理で、RGBの三色を組み合わせると黒になるのがイメージしやすいかなと思います。
PCCSの色相環とトーンはマスト
PCCSに関する知識は3級の試験で最も重要です。各色相に1-24の番号が付けられており、定量的に色を表現できます。下記の図はPhotoshopで実際に自分でPCCSの色相環を作ってみたものです。自分で作ってみるとイメージが湧きやすいのでおすすめです。
PCCSのトーンについて話をします。トーンとは、「明度(Lightness)」と「彩度(Saturation)」をまとめて表現したものです。詳しくは以前の記事で書いたのでご参照ください。
関連記事→
色の三大要素の色相・彩度・明度をPhotoshopで見える化しました。
トーンには最も彩度の高いビビッドトーン、明度の高いペールトーンなど有彩色は12のトーンがあります。これは色のイメージと言葉をリンクできるよう覚える必要があります。
色彩調和は日々の生活で「色」を意識する
色彩調和とは、2色の色がそれぞれどんな組み合わせでどんなイメージになるかが問われます。例えば赤(v2)と茶色(g2)の組み合わせなどトーンだけを変えた同一色相配色や、逆に赤(v2)と青緑(v14)の組み合わせなどの補色色相などの種類があります。
教科書を読んで頭を捻るよりも、日々の生活での日常品にある色の組み合わせを常に意識することが大切だと私は思っています。例えばペットボトルやジュースの缶、お菓子のパッケージなどはお店でも目立つように対照色相になっているなど意識をするだけで自然と身につくはずです。
ちなみに私はご注文はうさぎですか?のキャラクターの制服の色を分析したりと、使えるものは何でも使っています。
関連記事→【ごちうさのコーディネート】ご注文はうさぎですかを「色」で分析してみる。
ファッション・インテリアは暗記とセンス
ファッションとインテリアは必ずにテストに出ますが、教科書をさらっと読むだけで問題ないでしょう。ファッションとインテリアは難易度が低いので満点を取るくらいの気持ちで問題ないと思います。
あとがき
色彩検定を受けてよかったことは、色の組み合わせだけでなくファッションやインテリア・エクステリアの色の意味や組み合わせについてある程度根拠を持って言えるようになることですね。このまま2級まで色彩検定の勉強を続けたいと思います。