Appleが発表したiPhone SE2は税抜44800円から、iPhone 11 Proは税抜106800円からと2倍以上差があります。極論を言えば、内蔵しているチップはA13と2019年のハイエンドモデルであるiPhone 11 Proと同等の処理速度といっても過言ではないでしょう。
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ではなぜiPhone SE2が値段が安いのかを下記に考察してみましょう。
Apple製品購入の入り口にしたい。
AppleのiPhoneは格安のスマートフォンが、出回る昨今では非常に高価と言えます。比較的安価なiPhone 11でも税抜7.5万円ほどと正直安いとは言えません。iPhone SE2の役割としてはApple製品の入り口となることで、Apple製品購入の敷居を下げることを狙っているでしょう。
また、iPhone SE2の機能は昨今のスマートフォンの最低限の機能(4Kムービー、防水、Felica対応、無線充電)を搭載し、それ以上の高付加価値品についてはハイエンドをどうぞという棲み分けができているのでしょう。
iPhone SE2はiPhone 8と同サイズの液晶に、チップはiPhone 11 Proと同等のA13、そして指紋認証のTouch IDとAppleのノウハウとしてすでに確立しているものを集めたものになります。そのため開発費は抑えられるためこれが販売価格にも影響しているのでしょう。
社会事情と5G対応iPhoneへの「繋ぎ」として
新型コロナウィルスの影響で、次期型5G対応のiPhone 12?の投入が遅くなると言われています。そのため、Appleの稼ぎ頭であるiPhoneの話題は少しでも出したい。そういった意図が見られるかなと考えられます。
最大の目的はAppleのサービスを広げたいから
ここまで書きましたが、iPhone SE2の原価を考えた時にここまでなぜ安くできるかを考えてみましょう。確かに液晶やプロセッサー、バッテリーなどは流用できるためコストを圧縮できますが売価が半分だからいきなり原価を半分にできるかと言えばこれは疑問的です。
税抜45000円のiPhoneは税抜110000円のiPhoneに比べて当然限界利益率は低く、利益はiPhone SE2は11Proと比較してかなり低いと考えられます。つまり薄利多売でボリュームを狙っていく戦略として出しているのでしょう。
薄利多売の分、アクセサリーやケーブルなどの周辺機器の購入量の増加、App Storeなどのサービス面での利用者の増加を狙い、利用者の増加により将来のサービスや商品開発のためのユーザーのデータが欲しい。そういった狙いがAppleにあると考えられますね。