リーバイスジーンズの後ろ側の右上には、レザー製(布製など別素材もあり)の“ツーホースパッチ”が縫い付けられています。
ツーホースパッチには、型番(501や505など、写真では523とある。)とウェスト、レングスが刻印されており、さらに2頭の馬がジーンズを引っ張っている様子が描かれています。
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このツーホースパッチには2つの意味があると言われています。今回のこのツーホースパッチについて記事にしましょう。
リーバイス製品の品質保証のため
1886年より、ツーホースパッチはリーバイスジーンズに取り付けられるようになりました。これは、当時の他社の類似品と異なることを証明し、リーバイスジーンズの品質を保証するためのものです。
これは地味に大切なことで、当時の類似品がもし粗悪だったら、リーバイスジーンズの品質の評価にも影響が出るリスクがあります。そこで、品質保証としてジーンズにツーホースパッチを取り付けて、リーバイスジーンズと他社のジーンズを差別化していたのでしょう。“Every Garment Guaranteed”(意訳:全ての衣料品が保証済み。)の文字がリーバイスの品質の自信を表しています。
現代では、この馬のトレードマークがリーバイスの伝統を表していおり、とても格好いいデザインなっています。強度が高いことを、馬がジーンズを引っ張っている絵で表しています。
ナイフや刃物をベルトとツーホースパッチの間に挟むため
ジーンズは作業着であり、作業者はナイフなどの刃物を持って作業していました。鉄製の刃物は錆びやすいので、レザーベルトを装着しレザーベルトとツーホースパッチの間に刃物を挟むことで、レザーの油で刃物のサビから保護するという意味があったそうです。
あとがき
ジーンズが大好きな私にとって、ツーホースパッチはとても好きなディテールです。ブルーのジーンズにレザーの組み合わせがとてもクールです。ただ、ベルトを装着したり、テーラードジャケットと組み合わせたりすると隠れてしまうのが少し残念です。