Apple Watchを毎日使って思うことは、心拍数だけでなく血圧もApple Watch単体で測れたらもっと良い と思うことです。心拍数の測定は容易で、身につけて心拍数アプリをタップすれば一定の間隔でサンプリングを行い自動的に心拍数を測定し続けてくれます。
Apple Watchが心拍数を測定する原理
Apple Watch の心拍センサーは、光電式容積脈波記録法 (フォトプレチスモグラフィ) と呼ばれる方法を用いて心拍数を測定します。このテクノロジーは、名前は複雑ですが、「血液が赤いのは、赤色光を反射して緑色光を吸収するからである」という非常にシンプルな事実をベースにしています。Apple Watch では、緑色 LED ライトと感光性フォトダイオードを組み合わせて、手首を流れる血液の量を検出します。
心臓が鼓動を打つと手首を流れる血液が増え、緑色光がより多く吸収される一方、鼓動と鼓動の間は光の吸収量が減ります。Apple Watch は毎秒数百回 LED ライトを点滅させ、心臓が 1 分間に鼓動を打つ回数、すなわち心拍数を計測します。心拍センサーは、30 〜 210 の範囲の BPM に対応しています。また、信号が弱い場合は LED の明るさとサンプリングレートを上げることで補正されます。
引用:https://support.apple.com/ja-jp/HT204666
緑色LEDと感光性のダイオードセンサーを組み合わせて、緑色光の吸収強度と心拍数でリニアリティをとることで、心拍数を測定できるようです。
Apple Watchで心拍数を測定してきて感じたメリット
-リアルタイムで自動的に測れる。
-データがiPhoneに自動的に蓄積される。
-患者さんへの負担が少ない。
この3つが挙げられます。心拍数のデータはiPhoneアプリのヘルスアプリに自動的に同期されます。iPhoneはレコーダーとしての役割も持っており、24時間のモニタリングが容易です。腕に巻くタイプで防水なので患者さんへの負担が少ないのも大きな特徴です。
これはある日の私の1日の心拍数のデータです。心拍数のデータは、Apple Watchをかけているときに自動的に取得され、iPhoneに自動的に同期されます。この優れた仕組みはすでにあり、1日の変動のデータがとても簡単に取得できることがわかります。
もしApple Watchだけで血圧が測定できて、心拍数と同様にヘルスアプリに保存されると仮定すれば、体の血圧が危険な値になったときにはアラートを出すなどもできます。もちろん、生活習慣の改善に向けた有力なデータとなることは間違いありません。
例えば1週間の血圧のデータを医師にあらかじめ送信して、その上で問診することで生活習慣の問題点の発見と改善にも繋がるし、患者さんの健康意識向上にもつながりますからね。
厚生労働省によると、平成26年日本では高血圧の総患者数は約1000万人と言われています。極論を言えば10人に1人が高血圧で病院に通っている現実があること。医学的にも高血圧は脳卒中等などの疾患と関連があり、超高齢化社会に突入するとさらに患者数は増加するでしょう。
参考リンク: http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2016/009092.php