渓流のルアーフィッシングを始めて20年ほど経ちます。釣りに関しては、よく行っているフィールドがほぼヤマメしかいない水域なので、ヤマメをいかに釣るかを考えていました。そんな私が、四季のヤマメに対してどのようなアクションが効果的かを語っていはたいと思います。
関連リンク: 2015年夏の里川と夏の尺ヤマメ
まきしの釣り歴の紹介
私まきしは、小学生よりヤマメやイワナをターゲットとした渓流でのルアーフィッシングを楽しんできました。20年ほど渓流でのルアーフィッシングの経験があります。得意なのは7フィートのワールドシャウラ2701FF-2と20シマノツインパワー2500HGSを使ったロングキャスティングスタイルです。
スプーンのシェイキングとドリフト、ミノーのトゥイッチング、U-エフェクトが得意です。ヤマメだと1000匹くらいは生涯で釣り上げてきました。
渓流でのルアーフィッシングのベテランでしたが、2021年ごろ管理釣り場の面白さを再認識して現在はエリアフィッシングも熱中しています。
使用タックル
- ロッド: SHIMANO 18ワールドシャウラ2701FF-2
- リール: SHIMANO 20ツインバワー 2500HGS
- ライン: サンヨーナイロン GT-R ULTRA 5ld
- カスタム: SHIMANO 夢屋コルクノブ
低水温期
3-5月初旬など水温が10℃を切るような時期はまだ魚の動きが鈍く、高活性時期と比較してアタリも低く足元までルアーをよく見てきます。そんなときはほぼスプーン“のみ”で釣りを展開します。スプーンで攻めきれない場合には、ヘビーシンキングミノーでカウントダウンを取り、小さなトゥィッチを加えつつ誘います。
写真はイトウクラフトの蝦夷スプーン3.5g。私が最も実績があるスプーンで、ヤマメを200匹以上は釣ってきました。もちろん水深や飛距離によってウェイトは3.5-7gのものを使い分けます。
この時期は瀬ではなく、瀬の終わりやリフル、堰堤など流れが緩むポイントに固まっている場合が多いため、スプーンをロングキャストしてロッドを立ててシェイキングによって誘います。
あまりにもアクションが強すぎるとヤマメがスプーンを追いきれないので、アップストリームの流れ100に対して100くらいのスピードでリールを巻き、シェイクをしながら誘っていく釣りが効果的です。
このとき理想なのは完全なアップストリームではなく、ややアップクロスとなるようにルアーをトレースすると魚がバイトするタイミングを意図的に作ることができます。
夏-真夏、高水温時期
温暖化の影響か、最近は春が短くあっという間に夏のシーズンになることもしばしば。水温もヤマメ釣りの限界と言われる20℃近くとなります。この時期では主にプラッギングの釣りがメインとなります。
私は魚にプレッシャーを与えないために、ロングキャストできるシンキングミノーを用います。スミスのD-CompactやD-Contact、タックルハウスのTwinkle、イトウクラフトの蝦夷50sなどが今まで実績の高いルアーです。これらはナイロン5ldでもきっちり泳ぐのでよく使いますね。
狙うポイントとしては、ほぼ流れがあるところオンリーになります。20℃に近い時期ではトロ場などのゆるいところには鯉以外まず魚はいません。
人間に換算するとクーラーがガンガン当たるガンガン瀬などかなり強い流れのあるところに定位するようになります。そのため、アップストリームではロングキャストしてハイギアのリールを用いると有利でしょう。
アクションとしては、この時期のヤマメは水温が高い分ガンガンルアーを追いますが、解禁当初より生き延びた賢い個体なのでルアーにスレています。そこで私はルアーと見切らせないためにこれでもかというくらいビシビシとロッドを煽り、ミノーをトゥィッチして誘います。
ヤマメはニジマスやイワナと異なり、バイトのタイミングとしてルアーを緩めると見切られてしまいます。トゥィッチとトゥィッチの間のほんの僅かの瞬間だけでも十分でしょう。私の経験上常に強いアクションで十分食べてきますので問題ありません。
晩秋
9月から9月末は産卵を控えたサイズの大きいヤマメを釣るチャンスとなります。産卵に備えて餌をいっぱい食べたり、流れの緩いところに産卵床を作ったりと、この時期の釣りが最も難しい時期になります。それと同時に産卵するため縄張り意識が強く、魚自体が気難しくなりポイントに対して1発勝負であることが多くなります。
釣り方としては、スプーンとミノー両方を状況に応じて使用してアップストリームでアキュラシーを保てる限界のギリギリの間合いでポジションを取ります。この時期は魚の警戒心が強いので少しでもミスをするとポイントを潰して終わり。。ということもありえます。
また、この時期は産卵のための遡上のタイミングでもあり、水温も夏場より下がってくるので魚が意外なところにいる場合があります。
例を挙げると、流れはゆるいけど水深がかなりあるポイントや、逆に水深はかなり浅いけど、水中に岩などの障害物がゴツゴツしている場所、また、エサ釣り師でも投げたくないくらい狭い葦と葦の間など。。魚が意外なところに散らばるので、夏場の瀬の釣りよりも繊細で大胆なアプローチが必要になります。
アクションはスプーンのアシ際のシェイキング、ミノーのトゥィッチ+U字効果などヤマメが食べられるタイミングを残しつつ、飽きさせないアクションが効果的です。また、スレているエリアではだれも投げないヴァイブレーションやスピナーなども有効打になる場合もありますので色々と試してみましょう。
具体的におすすめの渓流トラウト用ルアー
以上で時期によって効果的な攻め方を書きました。具体的におすすめのルアーは【永久保存版】渓流ルアー歴20年が語る、本当は教えたくない本当に釣れるヤマメ・イワナ用渓流ルアー12選で書きましたのでご参考ください。かなりディープに書きました。
あとがき
私が尺ヤマメを釣った時期は夏と秋と50:50くらいですね。秋は超どシャローのスプーンのシェイキングで釣ったり、流れの緩い場所でミノーのトゥィッチで釣ったりと様々なアプローチを試しています。
気がつけばもう9月。10月の禁漁まであと僅かなので、釣りを楽しみましょう。