どうもみなさんこんにちは。今回はシマノのミッドグレードのスピニングリールである、20ツインパワーC2000SHGをインプレッション(レビュー)していきます。
結論としては、渓流トラウトや管理釣り場で高品質なスピニングリールをお求めの方は間違いなく買いですね。購入目的は、妻のために軽量でハイギアの高性能リールが欲しかったためです。
今回ご紹介するツインパワーはスプールサイズがC2000、自重は180g、ギア比は6.1となります。
まきしの釣り歴の紹介
私まきしは、小学生よりヤマメやイワナをターゲットとした渓流でのルアーフィッシングを楽しんできました。20年ほど渓流でのルアーフィッシングの経験があります。得意なのは7フィートのワールドシャウラ2701FF-2と20シマノツインパワー2500HGSを使ったロングキャスティングスタイルです。
スプーンのシェイキングとドリフト、ミノーのトゥイッチング、U-エフェクトが得意です。ヤマメだと1000匹くらいは生涯で釣り上げてきました。
渓流でのルアーフィッシングのベテランでしたが、2021年ごろ管理釣り場の面白さを再認識して現在はエリアフィッシングも熱中しています。
ツインパワーとはどんなリールか
ツインパワーとはシマノが設計・製造するスピニングリールです。シマノは、フラッグシップの「ステラ」というリールがあります。
ステラはフラッグシップのリールとして、設計当時に搭載されるシマノの最高峰の技術を盛り込んだリールで、巻いたときの質感やギアの加工精度やボディ剛性を含めて非常にハイレベルなリールです。
一方、ツインパワーはボディの剛性などタフさを売りにしたリールとしてラインナップしています。
ギアやスプールの技術はステラで用いたものを流用して設計されています。自重がステラより重かったり、巻心地がステラより少しなめらかさが劣ったり、外装でネジが目立ったりと部品や設計でステラの廉価版として昔からあるリールでした。
いわゆるミドルエンドというグレードです。20 24ツインパワーより軽量化のため金属と樹脂のハイブリッドボディ、金属ローターを採用しています。
ツインパワーC2000SHGのパッケージ
ツインパワーC2000SHGのパッケージです。外箱はいつもどおりちょっとチープな感じとなっております。まあこれは2倍近く値段のするフラッグシップのステラとの差別化でしょう。
続いて付属品です。リールの袋、本体、ハンドル、マニュアル各書、ワッシャーとなっております。付属品についてはかもなく不可もなくでしょうか。ただし、リールの袋に関しては後で取り上げます。
C2000SHG本体のデザイン
ツインパワーは15モデルでかなり無骨なデザインだったのですが、20モデルから豪華なデザインとなりました。
具体的にはスプールのブランキングがデザイン性の高いものとなっており、カラーもゴールドを多用するなど高級感があります。
デザイン性は15ツインパワーより20ツインパワーで良くなっていると思いました。ほんとこれはデザイナーさんが頑張ったのかと思います。
15ツインパワーと20ツインパワーを比較
15ツインパワー2500HGS(写真右)と20ツインパワーを並べてみました。
15ツインパワーで無骨だったデザインが、きらびやかなリールとしてモデルチェンジしたことがわかります。デザイン性は正直20モデルのほうが良いですね。
20ツインパワーC2000SHGの実釣での使用感
神奈川県にある、うらたんざわ渓流釣場で20ツインパワーC2000SHGを使ってきました。
うらたんざわ渓流釣場は渓流を使った管理釣り場で、ほぼ渓流のルアー釣りが楽しめるフィールドなのでここを選択しました。主なターゲットはニジマスやヤマメです。組み合わせるロッドは6フィート台のトラウトロッドを選択肢しました。
このC2000SHGは自重が180gと軽量なので、非常に軽快に扱うことができました。サイドハンドやバックハンドといったキャスティングを多用したのですが、ロッドの振り抜きが軽快で良いです。
一日ロッドを振り続けるトラウトの管理釣り場や渓流のルアーでは軽さが武器になるので、操作性は非常に良かったのが印象でした。このC2000SHGはハイギアモデルでギア比が6.1ということもあり、巻きはやや重めです。
これはC2000サイズは2500番手よりも小さいボディサイズを採用しており、おそらくギアが小型となってトルクが小さい印象でした。ただ、巻き抵抗の大きいスピナーやクランクベイトを使用したときは問題なかったので許容範囲内でしょう。
ツインパワー20モデルはマイクロモジュールギア II採用により巻心地はなめらかです。これは15ツインパワーと並べて巻き比べると一発でわかります。巻の釣りが多いトラウトの釣りでは最高の仕上がりでしょう。
ドラグも非常にスムーズで、ライトラインを使ったときの心配もないですね。
また、シマノお得意のロングストロークスプールやARCスプール搭載によりライントラブルも普通にフェザーリングができていればまず起きないです。
一昔前のライントラブルが多い印象だったシマノのスピニングリールとは全く異なるできとなっており、実用にあたって欠点と感じたことはありませんでした。
ゆえにトラウトの渓流釣りや管理釣り場での用途ではダントツにおすすめできるリールに仕上がっています。
20ツインパワーに唯一苦言したいところ
20ツインパワーシリーズ共通なのですが、リールの袋がしょぼいです。15ツインパワーもそうなのですが、「これが定価4万超えのリールなのか?」と思うほどしょぼいです。ただの布の袋だし、リールの保護性能もちょっと疑問ですね。
比較として、シマノ純正のリールケース(写真左)と比較してみると写真右のリールケースのその質感の低さがわかります。
これはコストカットのためと、「リールはロッドに常に装着しておくから袋はいらない」というユーザーのためにあえてリールの袋は安いものを採用しているのだと思います。
私のように、釣具は毎回片付けて保管しておくユーザーはシマノ純正のリールケースを同時に購入されることを強くおすすめします。
総合評価: 星4/5
デザインの良さ、巻心地、ライントラブルのなさと性能に関しては文句をつけるところがないです。
20モデルからツインパワーは大幅に軽量化されたので非常に扱いやすいリールとなっています。
正直ダイワさんのリールがかなり軽量なので、20はそれを意識したのかなと思います。
渓流のルアーフィッシングや管理釣り場でのトラウトの釣りにはこの20ツインパワーC2000SHGがおすすめです。
ステラも確かに素晴らしい性能なのですが、プロで毎日のように釣りに行くアングラーやでなければ実釣ではツインパワーで十分だと思います。