【レビュー】シマノ’15カルカッタコンクエスト101HGインプレッション

カルカッタコンクエスト(以下コンクエスト)はルアーフィッシングを趣味にしている人ならもちろんわかると思うのですが、シルバーボディの“カルカッタ”をベースにSUPERSHIPの搭載とベアリングの数を増加させ、カラーリングをゴールドに変更したモデルが“カルカッタコンクエストシリーズ”として2001年にリリースされました。このリールの完成度が極めて高く、なんと13年間もモデルチェンジを行われずに現役として販売され続けていたのです。


その後、SVSインフィニティとマイクロモジュールギア、X-SHIP、S3Dスプールを搭載し完全に新しいコンクエストとして2014年に販売したのが’14カルカッタコンクエストであります。そして2015年、コンクエストにハイギアモデルがラインナップされ、100番台でギア比6.8、最大巻き上げ長77センチとシマノの2500番とほぼ同等のスピードで巻けるリールとしてリリースされました。私としてはリールといえばハイギアを推しており、ハイギアのコンクエストはぜひとも欲しかったので入手したわけです。


今年管理釣り場を中心に、渓流のルアーフィッシングにも持ち込んでニジマスとネイティブのヤマメを含め100匹以上釣り上げてきました。使い込んで色々とわかってきたので、今回はシマノ‘15カルカッタコンクエスト101HGをレビュー(インプレッション)してみます。


組み合わせロッド:ワールドシャウラ1701FF-2(SHIMANO ワールドシャウラ1701ff-2レビュー(インプレッション))


15カルカッタコンクエストHG レビュー 1

スペック表は以下となります。詳細はメーカーHPにて。

15カルカッタコンクエストHG レビュー 2


☆アルミニウム削りだしボディの素晴らしい剛性感。それでも220グラムと軽量。


金属のフルボディのベイトとしては軽量の220グラムです。クラッチ周りやスプール周りの性能に関係ない部分が樹脂パーツに変更されており、小型化も相まって初代コンクエストと比較して軽量化されています。人によっては以前のデザインの方が好みという方もいるかもですが、私は今の合理的なデザインのほうが好みです。


コンクエストの売りであるアルミニウム削りだしボディは、パーミングをしたときにとても剛性感があり、巻いている時もファイトをするときにも釣りに集中できます。50センチのニジマスがかかったときも一切の不安を感じずに余裕でファイトできました。220グラムと現代の最新のリールと比較して確かに重量はあるのですが、趣味として使うにはこのくらいガッチリしている方が使っていて楽しいです。


コンクエストの売りである巻き心地も気持ちいいほどなめらか。特にクランクベイトなどの引き抵抗のあるルアーがハイギアなのに心地よく巻けています。ハイギアですが、「シャリシャリ」感はなくてコンクエスト独特の滑らかさは健在です。


☆SVSインフィニティ搭載。外部ブレーキでブレーキ調整が簡単に


以前使っていたSVSはブレーキ調整ごとに、パーミングカップを開けてSVSのブロック数を増減することでブレーキ力を調整していました。SVSインフィニティでは、外部ダイヤルを回すことでパーミングカップを開けずにブレーキ力を調整できます。この部分のダイアルを回すことで無断階でブレーキを調整し、ルアーチェンジをした時や、風が突然吹いた時にもすぐに対応できます。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 3


もちろんパーミングカップを開けるとブレーキシューが4つありますので、これを適量ONにしたあとにSVSインフィニティの外部ダイヤルを調整して最適なブレーキ調整が可能となり、ブレーキ調整の幅が大きく広がりました。従来のSVSは遠心ブレーキの微調整が難しかったのですが、SVSインフィニティはブレーキ設定が調度良くアジャストできます。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 4


私はシマノの純正オイルをベアリングに注油しています。ブレーキシューは基本2個オンで、重量ルアーを飛ばしたい時には1つオン。逆風では3つオンにして、後は外部ダイヤルで調整しており、ブレーキシューはあまりいじりません。メカニカルは適宜スプールに遊びが出ない程度に締め込みます。遠心ブレーキは10年くらい使ってわかったことはメカニカルを締め気味でSVSを調整したほうが、ほとんどバックラッシュは無いし飛距離が安定します。


☆ハイギアにして大正解。アップストリームでも余裕で釣りができる。


渓流でもハイギアリールのテストを行いました。浅くてボサだらけの河川でテストを行いました。完全なアップストリームで、瀬の中を釣っていくゲームを展開しましたが、スピニングでも忙しい流れの中でも安定して高速で巻けてしまい、スプーン3.5グラムで12匹ものヤマメをキャッチできました。つまり管理釣り場やバスだけでなく、渓流でも余裕で使用できることがわかりました。これは本流域やサクラマスフィッシングでもかなり楽しめそうです。ハイギアゆえに余裕で様々な釣りに応用できるポテンシャルをもっています。


また、渓流域のアップストリームでは水深が浅く着水直後にすぐ巻かないと行けないのでレフトハンドルモデルの方が有利です。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 5


☆初代アンタレスに近いキャストフィール。でも2.5グラムも余裕で飛ばせます。


36mmのスプール径は初代アンタレスの37mmと近いゆえか、スプールがいつの間にか回っている「無重力感」は投げていて確かに感じます。第1投を投げたとき、「おっ!」とそのキャストフィールに驚きました。でも、力を入れた分だけ飛ぶ投げやすいコンクエストの特徴は残っています。軽く振れば近距離まで飛ぶし、思い切り振ればライナーで遠くに飛ばせるとっても距離感がわかりやすいリールです。7グラムのクランクベイトであれば、30mくらいは飛ばせるので陸っぱりではこの飛距離は武器になりますし、ボートでのショートキャストもやりやすそうです。


また、スプールが大幅に軽量化されたおかげかスプールの立ち上がりが非常によく、しっかりとブレーキ設定とナイロンラインを選択すればベイトフィネスのロッドと組み合わせて2.5グラムのスプーンも余裕で飛ばせます。バックラッシュもほとんど無いし、旧コンク51よりも軽量ルアーが投げやすくてびっくりしています。実際私は管理釣り場では2.5グラムのスプーンをメインに使用して釣果を挙げています。軽量ルアーを投げるコツはいくかあるので別記事で取り上げます。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 6


☆とっても握りやすくなったボディ


初代コンクエストとの大きな違いはパーミングのしやすさ。親指を置くサムレストが平らになり、握った時に握りやすく、パーミングがとても自然にできます。これは初代と比較して大きなプラスポイント。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 7


実際にスリーフィンガーでパーミングしてみるとこんな感じ。パーミングが楽なので長時間釣りをしても苦になりません。100番台のリールだけど旧コンクエスト50番台とほとんど握ったときの感触は同じです。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 8


☆ネオプレーンポーチ付属


唯一の不満なのですが、ポーチがネオプレーン製でややチープなところが不満です。旧コンクエストはフェイクレザーの高級感のあるものでしたが、’15コンクエストHGでは灰色の袋です。ちゃんとリールを保護してくれるし、手触りは良いのですが高額なリールだしもう少しいい袋が欲しかったかなと。10年くらいは使いたいので、別売りのケースに交換予定です。


15カルカッタコンクエストHG レビュー 9


あとがき


現在超お気に入りのベイトリールです。イメージとしては、旧コンクエストの50と100番台のいいところを足してハイギアにチューニングした感じ。でも扱えるルアーは51よりもっと軽いルアーが投げられて、20グラムくらいのルアーでも快適に投げられます。しかもハイギアだから色々な釣りに応用できる本当に良いリールです。ノーチューンでバックラッシュがほとんど起きず、管釣りで小型ルアーを投げ続けられる事実に、技術の進歩を感じました。今のところトラウトゲームをメインに使っていますが、バスゲームでもワームなどの打ちモノや、シャロークランクのゲームに使う予定です。