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実はアブカーディナル3/33が現代の渓流のルアーフィッシングに向いてない3つの理由

どうもこんにちは。まきし(@Maxy_Ringo)です。今回の記事では渓流ルアーマンに根強い人気のあるアブガルシア(ピュアフィッシングジャパン)のカーディナル3/33が現代の渓流ルアーフィッシングに向いていない理由を書きます。

決してカーディナル3/33が悪いとは申し上げておりません。現に私はカーディナル3/33のクラシックなデザインが好きですし、生まれて初めてのヤマメを釣ったのもカーディナル33を使って釣り上げているくらい思い入れのあるリールです。

現在はカーディナル3/33は使用せず、シマノの20ツインパワー 2500SHGを渓流で使っております。

 

 

まきしの釣り歴の紹介

私まきしは、小学生よりヤマメやイワナをターゲットとした渓流でのルアーフィッシングを楽しんできました。20年ほど渓流でのルアーフィッシングの経験があります。得意なのは7フィートのワールドシャウラ2701FF-220シマノツインパワー2500HGSを使ったロングキャスティングスタイルです。

スプーンのシェイキングとドリフト、ミノーのトゥイッチング、U-エフェクトが得意です。ヤマメだと1000匹くらいは生涯で釣り上げてきました。

 

渓流でのルアーフィッシングのベテランでしたが、2021年ごろ管理釣り場の面白さを再認識して現在はエリアフィッシングも熱中しています。

 

カーディナル3/33のデメリット1: ギア比の低さ

渓流のルアーフィッシングで最も大切なスペックは、ハンドル1回転の「最大巻き上げ長」です。画像は'20ツインパワー2500HGSですが、89センチとなっておりかなりのハイスピードです。

引用: https://fish.shimano.com/ja-JP/product/comparison.html?pcat1=cg1SHIFJpReel&l1pcat2=cg2SHIFJpReelHanyouSpinning&l1pcat3=&l1cdn=a075F000035ywylQAA&l1lsc=5SF29E028

カーディナル3はギア比 5.1:1と現代主流であるハイギアリールリールからするとギア比がやや低く、巻き上げ長は70センチほど。以前カーディナル 3/33を使ったのですが、アップストリームではルアーを泳がせるのにそれなりに忙しく巻く必要がありました。

現代のハイプレッシャーな渓流ミノーイングではトゥイッチングが非常に重要なテクニックなので、リーリングは余裕を持ったほうがいいかなというのが私の意見ですね。

 

高ギア比のカーディナル3Xは貴重

実はカーディナル3をベースにギア比を5.9とハイギアにしたカーディナル3Xという限定モデルが有りました。このリールがある意味渓流では最強のリールですが、あいにく限定販売だったので現在は入手がかなり難しいです。

カーディナル3Xももちろん使ったことがありますが、かなり巻き取りが速いので渓流でナイロンラインを使うなら今でもかなり快適なリールと言えます。しかし、前述したとおり入手が難しいので私はシマノまたはダイワの2500番のハイギアモデルを勧めています。

 

カーディナル3/33のデメリット2: インスプール設計とラインローラーがPEラインには不適

カーディナル 3/33はクラシックなリールなので、現在主流となりつつあるPEラインの仕様にあまり適していません。理由はふたつあって、ひとつはインスプールのショートスプールはほどけやすいPEラインが絡みやすいこと。

もう一つはラインローラーの回転が純正ではかなり鈍いので、PEラインを使うにはチューニングパーツのラインローラーに交換する必要があるということ。以上からPEラインを純正で使おうとすると、ライントラブルとの戦いになるので今流行りの0.5号クラスのPEラインを使おうとするならロングノーズでベールやラインローラーがよく稼働するリールのほうが良いでしょう。

 

カーディナル3/33のデメリット3: ベールを手で返せない。

カーディナル 3/33はベールを起こしたあとに、手でベールを返せません。実はスピニングリールで最もライントラブルを起こさないようにベールを戻すのは手で戻すのが良いです。特にPEラインや硬いフロロラインを使うときには、手でベールを返すのが良いです。

カーディナル3/33では原則ベールを手で返せず、ハンドルを回してベールを返す必要がありフェザーリングを確実に行わないと正しくラインローラーにラインが行かずライントラブル。。なんてことが起こり得るリールで実は非常に使い手を選ぶリールだと思っています。

 

あとがき

カーディナル 3//33は私にとっても非常に思い入れのあるリールで、まず壊れないボディとシンプルなギアシステムはメンテさえすれば一生使えると思っています。もちろんナイロンナインを使っての釣りは今でも現役だと思います。

しかし年々ハイプレッシャー化するフィールドや道具の進化にはやはりあっていないというのが私の意見ですね。個人的にはダイワのセルテート2500ツインパワーの2500SHGなどのスプール径が2500番かつハイギアの仕様が渓流には最適なリールだと思っています。

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まきし

2014年よりWebサイト「Apple Compass」を運営しています。 メーカーに勤めながら大好きなApple製品とルアーフィッシングを中心に記事を更新しています。レビューのご依頼や記事に関する質問はお問い合わせフォームまでお気軽に。

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