2ヶ月間iPhone Xを毎日使い込みましたので、やや辛口にレビューを書きます。結論から言うと、満足はしているが費用対効果は微妙なのが本音です。iPhone Xの新機能・スペックについては過去の記事をご参照ください。
参考リンク: Apple、プレミアムモデルのiPhone Xを発表。iPhone 7からの進化は有機EL(OLED)とFace IDの搭載。
顔認証のFace ID
Touch IDよりずっと便利です。設定で“Raise to Wake”をオンにしていれば、iPhoneを持ち上げて顔を向けるだけでロック解除されます。アンロックに関してはiPhone史上最も楽で、ここに1番の付加価値があると思っています。
True DepthフロントカメラはiPhone Xで初の搭載ですが、認識率も体感では9割以上と高く、認識に失敗してもすぐに再認識動作に移るのでTouch IDよりストレスはありませんでした。
Face IDを使ったApple Payも、買い物で片手が塞がっているときにすぐに起動できてとても便利です。
参考リンク: iPhone XのApple PayでSuicaとiDを利用するメリット。Face IDで快適に移動と買い物ができました。
光学ズーム2倍の高性能カメラ
iPhone Xは広角F値1.8/望遠F値2.4ととても明るいカメラを搭載しており、iPhone 6s Plusからの買い替えで最も効果を実感しやすいのがこのカメラでした。
特に夜景でメリハリのついた明るい写真が撮影できて感動です。光学ズームもアウトドアではとても便利ですね。スマートフォンでこれだけの写真が撮影できれば十分でしょう。
※上記の写真サンプルはPhotoshop CS6で角度補正のみ行っています。
デザイン・質感
ベゼルレスのデザインと質感は今まで使ったiPhoneの中でも最高ですね。デザインに関しては以前の開封の儀でフォトレビューを書いたので、詳細はそちらをご参照ください。iPhone 4/4s世代同様 心地よいガラスの質感と、光沢仕様のステンレスのフレームはとても気に入っています。
参考リンク: 【開封の儀】iPhone Xのフォトレビュー
操作性
操作方法の詳細については以前書きましたが、ホームボタンがなくなったことは特に影響なく、2-3時間で慣れました。処理速度に関しては文句なく、サクサク心地よく動作します。
参考リンク: iPhone Xでこれだけ覚えておけば良い7つの操作
有機ELはきれいだけど。。
OLEDはコントラスト100万対1なので、夜景などを表示したときやiPhoneのデフォルトの壁紙で黒い部分が浮かずにとてもよく表現されていています。
*追記: 赤く変色したので、新品と交換になりました。交換品は色むらが全くなく交換前より表示品質は良いです。個体差はありそうです。
関連記事: iPhone Xの有機ELディスプレイの不良で無償交換となった話
また、ベゼルレスデザインにより、写真の臨場感が増えたことで過去にデジカメで撮影した写真もダイナミック写ります。
ただ、LCDからOLEDに変更したバッテリーライフへの貢献は特に実感できないので、これは今後の有機ELの技術とOSの制御にかかっていると思います。
参考リンク: iPhone Xに搭載の有機EL(OLED)が液晶ディスプレイより優れている点
費用対効果は微妙
iPhone Xは10周年モデルということもあり、ホームボタンの廃止によるベゼルレス化や有機EL、BT 5.0、True Depthカメラなど数多くの機能を搭載していますが、「携帯電話」として大金を出す付加価値があるのか?と考えると微妙です。
私はiPhone 6s Plusからの買い替えなので、Apple PayとFace IDには価値がありましたが、今回のリプレースで差額ほどのインパクトはなく、「良くも悪くもいつものiPhone」だな。というのが本音です。
Appleの戦略としてiPhoneの値下げはありえないのと、2年間ストレス無く使用するために256GBモデルをAppleCareつきの特盛りで購入しましたがMacBookの最新モデルがあと少しで買える強気の価格設定です。
あとがき
正直「携帯電話」としてのファンクションはiPhone 7で完成されているので、iPhone Xは評価が難しいスマートフォンです。
私はiPhone Xをもちろん気に入っていますし、今まで最高のiPhoneであることは間違いないと思っています。しかし、次世代無線規格の5Gに未対応であったり、有機EL搭載によるバッテリーライフに大きなインパクトが無いなどサプライズは少なかったので辛口になってしまいますね。