どうもみなさんこんにちは、まきしです。前回ご紹介した24 ワールドシャウラテクニカルエディション S66SUL-R/2になります。昨年末から1月まで仕事と育児で死ぬほど忙しかったですが、どうにか時間を工面し王禅寺さんに行ってきました。
3時間みっちり使いましたので、レビューを書いていきたいと思います。組み合わせるリールは20ツインパワーC2000SHGです。ラインはありものでZO6 4ldを使用しました。
キャストした感覚: 1g台のルアーの使用感が抜群。3gくらいまで快適に使える
かなり渋い時間帯でしたが、ニュードロワーのハントグランデ1.7gでスタート。投げた瞬間に分かったのですが、ロッドにビシッ!と重さが乗ります。66UL-Fよりも圧倒的に投げやすいのが第一印象でした。
その後ハントグランデ1.3gにダウンサイジングしましたが、1.3gのスプーンを気持ちよくフルキャストできて心地よいです。
特にスプーニングとの相性は抜群で、レギュラーテーパーゆえのロッドへのウェイトの乗せやすさは抜群。特に3g台のスプーンをフルキャストすると気持ちよくライナーで大遠投できるのが良いです。
ただ4gを超えてくるとロッドが曲がりすぎるので、1-3g前後が快適に使えるウェイトかと思います。意外とダブルクラッチ60SHFや、パニクラMRもフルキャストできるためスプーンだけでなくプラグもパリパリ使えます。
全体的に19 66UL-Fよりもキャストのしやすさはかなりアップしています。レギュラーテーパーであることはもちろん、ロッドの味付けが昨今のエリアトラウトのど真ん中の位置で良いです。
曲がり: レギュラーテーパーゆえのバラシが激減
20-30センチ程度のレギュラーサイズのニジマスを何匹かキャッチできました。ドピーカンの日であったためタフな状況でした。第一印象はあたりに対してロッドの食い込みが抜群です。すごく弾きにくいです。
スプーンを僅かにはむようなバイトでも、自然に乗ってくれる。しかもかけた後は綺麗にロッドが曲がってくれるのが嬉しい。ワンアンドピースの恩恵もあり、ティップからベリーまで綺麗に曲がる。この辺りはやはりレギュラーテーパーの強みだと思います。
ベリーからバットにかけてはそこそこパワーがあるようで、曲がっていてもきっちり魚を寄せてくれる。そんな印象でした。
いちばん感動したのはそのバラシの少なさで、ニジマスのように急に走り出したりジャンプを繰り返すような魚でもラインテンションを保てるように自然に曲がってくれます。ファイトに関しては66UL-Fよりもやりやすいので、ロッド1本で王禅寺を釣りするならこのロッドが今のところいいかなと思います。
デザイン: 19よりも洗練
24モデルからリアグリップだけでなく、フロントグリップもカーボンになりました。感度向上に貢献しているとのことですが、19と比べて明確によくなった!と感じるものではありませんでした。
ただコルクよりも間違いなく格好良いので長く使うのであればオールカーボンの方が私の好みですね。
また、プランクスのカラーも赤から黒のオーロラエアロコートに変更されています。愛用している18ワールドシャウラ2701FFとぱっと見ほぼ同じなのでかなり気に入っています。デザインの完成度としてはほぼ完成系なのではと感じています。
19モデルの赤いロッドも良いのですが、日の光に当たったオーロラエアロコートの反射がかなり格好良く、所有感を満たしてくれます。さすが村田基氏プロデュースのロッドかと思いますね。ロッドの調子、デザイン含め大手メーカーとは思えない尖ったものを出していただいてシマノには感謝です。
総合評価: 24 ワールドシャウラテクニカルエディションS66SUL/2
評価は5段階中5です。レギュラーサイズメインでたまに50センチ以上が混じるエリアトラウトのど真ん中だと思います。トラウトロッドとして19ワールドシャウラ66UL-Fも確かに良いロッドでしたが、小型サイズメインのエリアだとややオーバースペックで、小さいあたりは弾くこともありました。
66SULは乗せ性能もさることながら、レギュラーサイズの引きも十分に楽しめるけど主導権は絶対取られないし、バラシも少ない。ブランクスの捩れもないためキャスもシャープに決まる。。もう欠点が見つからないなあというのが正直なところ。
あえて苦言を呈すのであれば、ロッドケースがスコーピオンと似たチープなところが露骨なコストカットだなと感じました。ただ、この要素は釣りには関係ないので許容範囲です。
このロッドが今後のエリアトラウトのメインになりそうです。19 66 ULFとどれだけ変わるか変化点が楽しみでしたがロッドの味付け的にはこちらの方が楽しいロッドに仕上がっていましたね。同時に24 66ULRの仕上がりも気になってしまいました。