どうもみなさんこんにちは。まきしです。2023年のダイワ目玉の製品としてIM Zが発表されました。(詳細は: https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/special/product/im_z_limitbreaker_tw-c/)
このリール、デジタル的にベイトキャスティングリールのブレーキを制御・飛距離を記録・ブレーキモードをデジタルで調整できるもの。
シマノも2003年からカルカッタコンクエストにデジタルコントロールブレーキを搭載したものを出していました。ダイワのIM Zはスプールの回転による発電ではなく、リチウムイオンバッテリーの電力を使ってブレーキをかけるもの。
価格は125000円からとシマノのアンタレスDCMDより40000円高いかなり強気なもの。それだけダイワの自信が伺えます。
基本的なギア比や自重、デザイン、スマホ連携などの公式ホームページにある情報はその辺のユーチューバーに任せるとして、カタログには載っていない気になることがたくさんあったのでダイワさん公式問い合わせに聞いてみました。
ダイワさんにIM Zについて聞いてみた
下記7項目がフィッシングショーでの発表や、ホームページで調べた内容で不明だったので聞いてみました。
①リチウムイオンバッテリーの容量が410mAhと非常に小さいが、冬場や夏場などリチウムイオンバッテリーに厳しい状況で、700投の回数は担保できるか?
→キャスト回数は、約700投が目安となります。仰せのように、気温、飛距離、ブレーキモード等の使用条件により異なります。(申し訳ございませんが、数値は弊社における既定値となり、保証値ではございません)
つまり700投が目安なので、シビアコンディジョンでは投げられる回数は下がる可能性があるということ。
②バッテリーの寿命が知りたいです。
→申し訳ございませんが、寿命の年数に関しまして、ご案内できる情報はございません。使用条件によって異なると存じます。
③バッテリーは交換可能ですか?
→弊社修理部門にて修理対応いたします。
④バッテリーが切れた時は通常のマグフォースブレーキとして使えるのでしょうか?
→仰せのとおり、ブレーキはマグフォースとなります。また、ブレーキ力の変更や調整ができなくなり、最大ブレーキ力で固定されます。
なんと、バッテリーが切れると最大ブレーキ力で固定されてしまうというということです。モバイルバッテリーは持ち歩くか、車のUSBポートで充電しましょう。モバイルバッテリーはアンカーがおすすめ。
⑤スマートフォンのアプリと連携するとのことですが、スマートフォン側のバッテリーが切れた場合後からペアリングすればキャストの記録は同期されるのでしょうか?
→申し訳ございませんが、データの蓄積はできなくなります。
⑥万が一水没したり、釣り場で水をかぶったをときリチウムイオンバッテリーの安全性は担保されるのでしょうか?
→内部に入った水分が原因で、電子回路がショートしてしまう可能性はございます。また、製品状態が悪化したりデータが完全に消去される場合があります。水没した時には、お早めに修理お預けいただくことをおすすめいたします。
⑦コネクターがUSB-Cですが、コネクターが万が一破損した際コネクターのみの修理は可能でしょうか?
→ユニット交換となります。現時点では、金額は最終決定に至っておりませんでした。今しばらくお時間賜りますようお願い申し上げます。
IM Zは夢のリールだが課題も多い
アングラーなら誰しもが飛距離をログできたり、ベイトリールのブレーキシステムの味付けできたらいいんだけどなあ。。
と考えていると思います。私もずっと思っていました。
このリールの場合やはり内臓のリチウムイオンバッテリーが切れるとあまりにも制限が多いというのが印象です。正直台数としてはあまり期待していないと思います。
ただし、ものづくりとしては新技術はフラッグシップとして出すのが当たり前なのでダイワの判断は正しいと言えます。
ただ、バッテリーが切れると最大ブレーキに固定されるのは例えばバッテリーを充電する手段が無くなった際使い物にならなくなるというリスクも背負っているわけで。。ここは何かしら救済処置があった方がよかったかも?
例えば一日中釣りをしていれば700投なんてあっという間だし、充電が途中マストになるのかな?充電の間は別のリールが必要となるのかも。
この製品がお客さまに受け入れられるのか?と言うのはあと数年で答えが出ると思います。下位の機種にも引き継がれるだろうしね。
シマノに対抗したダイワのデジタルコントロールブレーキはこれからの展開が気になるところです。